昨日のドル/円は終値ベースで約0.6%上昇。イランが米軍駐留基地を攻撃した事を受けて約3カ月ぶりに107.65円前後へと急落したが、その後109.24円前後まで大幅に切り返した。イラン外相やトランプ米大統領の発言から両国が軍事的に衝突するリスクは低いとの見方が広がり市場心理が改善した。こうした動きにより、昨日のドル/円は長い下ヒゲを伸ばした大陽線で引けており、下げ止まりからの上値模索再開を示唆する足型となっている。昨年12月に強い上値抵抗となっていた109.70円前後を試す動きとなってもおかしくないだろう。昨日発表された米12月ADP全国雇用者数の大幅増により、明日の米12月雇用統計への期待が高まっている事もドルの支援材料になりそうだ。ただ、本日早朝(NYクローズ前)には、イラクの旧米軍管理区域にロケット弾が打ち込まれるなど、中東情勢は依然として不安定な状態にある(市場は大きく反応しなかったが)。一定の警戒はなおも必要だろう。
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