防衛関連が一気に浮上
昨年末から今年年初にかけて、北朝鮮、イランとの緊張が高まり、107円台へ円高が進んでいることで、今週の株式市場では混乱が予想される。また、今年は東京五輪もあり、防衛・テロ対への関心が高まるだろう。
その中で、同社をはじめとする有事関連銘柄には買いが集まりやすい展開が考えられる。同じく有事関連とされている東証2部の日本アビオニクスには昨年11月にファンドによるTOBが公表されたこともあり、株式市場では同関連銘柄の評価には見直しがされつつある。
今後、地政学リスクがどうなるかは予断を許さないが、これまで想定されていた北朝鮮との緊迫以上に、イラン情勢が緊迫してきたことで、株式市場でのテーマとして、防衛関連が一気に浮上してきたと言えるだろう。
同社業績は、今期、13.2%営業増益の250百万円を見込んでいる。紙工機械関連の減益に対し、防衛関連がこれをカバーし、増益を確保しそうだ。現在2021年3月期業績は不透明だが、現状のような国際的緊張が増せば、同社への需要は増えるだろう。