■中長期の成長戦略
1. 連結経営がスタート
2020年3月期上期は、ハウスコム<3275>にとって大きな転換点となった。2019年6月には東証2部に昇格、そして8月には東証1部に昇格した。対外的な信用力の向上などが今後期待されるが、社内的には従業員の責任意識の向上などプラスの効果が早くも表れている。それと軌を一にして、経営面では連結経営をスタートさせた。「新規事業の拡大」や「収益源の多様化」などの基本戦略は変わらないが、これからはM&Aを積極活用しながら変革のペースを加速させる方針だ。既に2019年5月には大東建託よりジューシィ出版の全株式を取得し、子会社化(新商号はハウスコムテクノロジーズ)した。家主や不動産会社向けの不動産テックを活用したサービスの準備が開始されている。
2. リフォーム事業の拡大とエスケイビル建材のM&A
2016年3月期から本格的にスタートしたリフォーム事業は、5年目を迎え成長を続けている。2020年3月期第2四半期の営業収益は524百万円(前年同期は410百万円)と順調に推移している。船橋、川口、立川とリフォーム営業所を増やしてきた同社だが、2018年3月期は一気に3営業所(横浜、静岡、名古屋)を開設。2018年6月には7営業所目になる太田営業所(群馬県)を新設した。元々「大家さんへのお役立ち」を主目的として開始されたサービスではあるが、案件をこなすなかでメニューも増え、運営も効率化され、既に黒字化している。
2019年7月には、ビルや住宅の内外装を手掛けるエスケイビル建材(本社埼玉県富士見市)を連結子会社化した。相乗効果により同社のリフォーム事業をさらに強化することが目的である。特にエスケイビル建材は、商業・オフィスビルの内外装や大きめのリフォーム(500万円以上の案件)が得意分野である。エスケイビル建材をグループに加えたことで、これまで主体であった“空室を埋めるための軽微なリフォーム”に加え、“資産価値を大幅に高めるための本格リフォーム”を増やす戦略を推進する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
<SF>
1. 連結経営がスタート
2020年3月期上期は、ハウスコム<3275>にとって大きな転換点となった。2019年6月には東証2部に昇格、そして8月には東証1部に昇格した。対外的な信用力の向上などが今後期待されるが、社内的には従業員の責任意識の向上などプラスの効果が早くも表れている。それと軌を一にして、経営面では連結経営をスタートさせた。「新規事業の拡大」や「収益源の多様化」などの基本戦略は変わらないが、これからはM&Aを積極活用しながら変革のペースを加速させる方針だ。既に2019年5月には大東建託よりジューシィ出版の全株式を取得し、子会社化(新商号はハウスコムテクノロジーズ)した。家主や不動産会社向けの不動産テックを活用したサービスの準備が開始されている。
2. リフォーム事業の拡大とエスケイビル建材のM&A
2016年3月期から本格的にスタートしたリフォーム事業は、5年目を迎え成長を続けている。2020年3月期第2四半期の営業収益は524百万円(前年同期は410百万円)と順調に推移している。船橋、川口、立川とリフォーム営業所を増やしてきた同社だが、2018年3月期は一気に3営業所(横浜、静岡、名古屋)を開設。2018年6月には7営業所目になる太田営業所(群馬県)を新設した。元々「大家さんへのお役立ち」を主目的として開始されたサービスではあるが、案件をこなすなかでメニューも増え、運営も効率化され、既に黒字化している。
2019年7月には、ビルや住宅の内外装を手掛けるエスケイビル建材(本社埼玉県富士見市)を連結子会社化した。相乗効果により同社のリフォーム事業をさらに強化することが目的である。特にエスケイビル建材は、商業・オフィスビルの内外装や大きめのリフォーム(500万円以上の案件)が得意分野である。エスケイビル建材をグループに加えたことで、これまで主体であった“空室を埋めるための軽微なリフォーム”に加え、“資産価値を大幅に高めるための本格リフォーム”を増やす戦略を推進する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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