相も変わらず、米中貿易協議のヘッドラインに振り回されている市場。ただ、日が近づくにつれ、結果を見極めてからと考えているのか、値動きは小さいものとなっています。加えて、FOМCも開催されていることから、一時的にそちらの内容(来年以降の政策金利スタンス)も確認したいとのムードが市場に広がっています。外野からは楽観的な声が伝わってきているようですが、「最終的に決めるのはトランプ大統領」であり、そこが今回の先行きを見通しづらくしていると言えそうです。15日の追加関税の有無が今年最後のイベントになり、海外勢を中心にクリスマス休暇に入っていくものと思われます。
●USMCA前進!
そんな中、昨日のNY時間にUSMCAの修正案に対し、下院民主党が合意したとの報道がありました。USMCAの発効には3ヶ国全ての議会承認が必要だったわけですが、今回民主党が合意したとのことで、来週にも修正案の採決が行われ、こちらの案件、一件落着となりそうです。USMCAの発効のメドが立たないことが、メキシコ・カナダの景気低迷へと繋がっておりましたが、今回の前進を受け、不安要素が払しょくされることになりそうです。加えて、原油価格が高止まりとなっていることも、両国にとって追い風になりそうです。今のところ、上段のイベントを控えていることもあり、カナダドル・メキシコペソにこれといった反応は見られていませんが、15日の結果次第で上値をトライする動きになるのでは?と考えています。カナダドル円は直近高値82.71円、メキシコペソ円は5.71円を突破できるのかが目先のポイントになりそうです。
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