昨日のドル/円は、終値ベースで約0.2%上昇。米中が15日の関税発動延期を検討しているとの米紙報道を受けてドル買い・円売りが優勢となった。ただ、トランプ米大統領はまだ延期を決断していないとも報じられており、108.70円台で伸び悩んだ。ドル/円は、もはや「観測」には大きく反応しない様子で、109円台を回復してさらに上伸するためには延期の「事実」が必要と見られる。関税の発動延期が決定しない限り、本日も小幅な値動きが続く公算。NY市場では米連邦公開市場委員会(FOMC)が金融政策を発表するが、政策金利の据え置きが濃厚で市場もこれを完全に織り込んでいる。来年以降の金利見通しに大幅な変更がなければ、ドル/円の反応は限られそうだ。
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