昨日のドル/円は、108円台半ばで小幅な値動き。週後半の重要イベントを前に取引手控えムードが広がった。明日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を皮切りに、12日には欧州中銀(ECB)理事会および英総選挙が行われる。また、15日には米国による対中関税の発動が予定されており、これを回避できるかどうかに市場の関心が集まっている。本日も、そうした状況に変わりなさそうだ。関税問題などで米中通商協議に関する新たな情報が出てこなければ、ドル/円は108円台半ばを中心とした狭いレンジでの取引が続く公算が大きい。なお、昨日は米農務長官が、15日の対中関税発動について「何らかの撤回があるだろう」と楽観的な見方を示したがドル/円は強い反応を示さなかった。関税発動までの残り日数が限られる中、市場は「観測」ではなく「事実」を待っていると見られる。
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