昨日のドル/円は、終値ベースで約0.3%下落した。トランプ米大統領が、米中の通商合意が後ずれしても構わないとの考えを示した事や、ロス米商務長官が対中関税第4弾について、協議に進展がなければ予定通りに15日に発動すると表明した事で市場心理が悪化。米国株安と米長期金利の低下が進む中、NY市場中盤には一時108.48円前後まで下値を切り下げた。108円台後半の下値支持を軒並み下抜けた事で、ドル/円のチャートフェースは弱気化を示唆している。ただ、米中通商協議関連の報道ひとつでムードが一変するリスクを踏まえると、下落が加速する展開にはなりにくいだろう。本日も関連報道に振り回されやすい展開が見込まれる。その他、NY市場で発表される米11月ADP全国雇用者数や米11月ISM非製造業景況指数などの結果も手掛り材料となりそうだ。
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