200日線は下向きに・・・
しかし、週末の米経済指標において予想を上回ったことを受けて108円ミドルで終了しています。
■さて、「第一弾合意」に関するヘッドラインが毎日のように報道される中、市場参加者も正直、ポジションを傾けることができない状況となっています。
これまでも順調に交渉をしてきたことが、土壇場でちゃぶ台をひっくり返すことが度々あったことが脳裏に焼き付いているから慎重にならざるを得ないのもわかる気がします。
■更に悩ます材料が出てきたのが「香港問題」です。
上記にも記載しましたが、香港人権民主法案が可決したことで、中国側も米国が内政干渉と猛反発し、結果的には米中関係を悪化させる可能性も否定できません。
もし悪化するようなことになれば、これまで続けてきた通商交渉もすべてお預けになる結果的にリスクオフになる可能性もあるので、この香港問題においても油断できない材料になりそうです。
■いずれにしろ、香港情勢においては中国側も武力介入の可能性も警戒されていることもありその意味では地政学リスク、そして米中通商協議が難航することは、景気腰折れリスクと二重苦となる可能性もあるので、現状の上昇トレンドも黄色信号になる可能性もあるので、押し目買いには気を付けたい場面です。
■今週は、以下の経済指標も重要です。
・27日(水)…7-9月期四半期GDP改定値
・27日(水)…10月個人消費支出(PCEデフレーター)
■米国の景気指標も夏場以降、連続で消費者信頼感指数が低下していることもあり、もし今月も低下している場合には、来年のリセッションを助長することになるので警戒したいです。
更に、デフレーターにおいても予想を下回るようなことがあれば、予防的な利下げが再開されることとなるので27日は経済指標でブレる可能性があるので注目したいです。
■最後にドル円の戦略です。
移動平均線200日線を一時上回ったドル円ですが、その後、再び109円台をキープできない状況となっています。
100日線との間で狭いレンジで取引しています。先週水曜日からの3日連続の陽線であったことから、先週末の高値(108.73円)を上回った段階でカウンターでの売りも有効な可能性があります。
また、先週木曜日の安値(108.27円)レベルも狙われそうなポイントであるため、逆指値の売りでエントリーも有効かと考えています。
ここにきて移動平均200日線も若干ですが、下向きになってきていることにも警戒したいと思います。