田辺三菱がカイ気配スタート、三菱ケミＨＤによるＴＯＢ価格２０１０円にサヤ寄せ◇

　田辺三菱製薬<4508.T>がカイ気配スタートとなっている。三菱ケミカルホールディングス<4188.T>が１８日の取引終了後、連結子会社である同社の完全子会社化を目指してＴＯＢを実施すると発表しており、ＴＯＢ価格の２０１０円にサヤ寄せする格好となっている。

　三菱ケミＨＤは現在、田辺三菱株式の５６．３９％を所有しているが、完全子会社化することでグループの経営資源をシナジー創出に投入し、ヘルスケア事業の成長を図るのが狙い。買付予定数は２億４４６６万６２１１株（下限５７６７万７３１株、上限設定なし）で、買付期間は１１月１９日から２０年１月７日まで。なおＴＯＢ成立後、田辺三菱は所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は、田辺三菱株式を１１月１８日付で監理銘柄（確認中）に指定している。

（注）タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。

出所：MINKABU PRESS