●株の季節性を為替に利用した戦略
ご存知の通り、FRBは今月15日より短期の資金供給を行うことを発表しています。パウエル議長曰く「これはQE4ではない」と言っていましたが、マーケット関係者誰もがQEであると言っています。となれば、株式市場にとってはサポート要因であり、年末にかけて株高となる可能性が高いと考えられます。残念ながら、このところドル安の流れとなっていますが、その分、クロス円にとっては追い風と言えます。私は、当欄で年末までドル円は106~109円のレンジでの動きになるのでは?とお伝えをしていましたが、過去10年の「10月末買い・12月末売り」のデータを調べてみたところ、NZドル円が9勝1敗という結果でした。因みにNYダウは8勝2敗、ただし、ドル円は6勝4敗という結果でした。特筆すべきは、昨年10月から12月にかけて株価が大幅安となった時でさえ、NZドル円は僅かながらも、同期間で陽線であったこと。
必ず10月末に買う必要はなく、その近辺で押し目を拾うくらいの気持ちで構いません。何回かに分けてポジションを持ってもらっても良いと思います。もし、そのポジションでご自身が気になる評価損を抱えた場合には、一旦、損切りを行うことも大事です。臨機応変に対応し、株の季節性を利用した為替戦略、ご検討いただけたら、幸いです。