阿波製紙、今期経常を94％下方修正、未定だった上期配当は無配転落

　阿波製紙 <3896> が10月15日大引け後(16:10)に業績・配当修正を発表。20年3月期の連結経常利益を従来予想の1億6000万円→1000万円(前期は3億6000万円)に93.8％下方修正し、減益率が55.6％減→97.2％減に拡大する見通しとなった。ただ、通期の連結最終利益は従来予想の7000万円→2億5000万円(前期は3600万円)に3.6倍上方修正し、増益率が94.4％増→6.9倍に拡大する見通しとなった。
　同時に、4-9月期(上期)の連結経常利益も従来予想の4000万円→3000万円(前年同期は2億8800万円)に25.0％下方修正し、減益率が86.1％減→89.6％減に拡大する見通しとなった。

　業績悪化に伴い、従来未定としていた今期の上期配当を見送る方針とした。下期配当は引き続き未定とした。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　第2四半期累計期間の連結業績予想につきましては、売上高は主力製品の水処理関連資材のうち新規拡販が前回発表時の見通しを下回る見込みとなりました。売上原価では主に修繕費が計画を下回るものの、売上高の減少により営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益について、業績予想数値を下回る見込みとなりました。　通期連結業績予想につきましては、水処理関連資材の新規拡販が当初予想を下回ることや自動車関連資材のクラッチ板用摩擦材の受注が顧客での内製化が進むなどの影響により予想を下回ることから、売上高、営業利益、経常利益について、業績予想数値を下回る見通しとなりました。　親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、2019年1月23日付「連結子会社の固定資産の譲渡及び特別利益の計上に関するお知らせ」において公表いたしました当該固定資産の譲渡が年内完了する見通しとなり、業績予想数値を上回る見通しとなりました。　なお、特別利益につきましては、確定次第公表いたします。※業績予想数値につきましては、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績は様々な要因により異なる可能性があります。