ワールドHD Research Memo(8):新・中期経営計画では市場環境の変化に対応し、堅実な成長方向に軌道修正

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最新投稿日時:2019/10/15 15:08 - 「ワールドHD Research Memo(8):新・中期経営計画では市場環境の変化に対応し、堅実な成長方向に軌道修正」(フィスコ)

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ワールドHD Research Memo(8):新・中期経営計画では市場環境の変化に対応し、堅実な成長方向に軌道修正

配信元:フィスコ
投稿:2019/10/15 15:08
■新・中期経営計画2021ローリングプラン

1. 新・中期経営計画2021ローリングプランの概要
ワールドホールディングス<2429>は2021年までの新・中期経営計画2021ローリングプランを発表した。2017年2月に発表した中期経営計画に対して、その後の市場環境の変化に鑑みて見直しを行ったものだ。市場環境の変化とは、当初見込んでいたM&Aによる拡大戦略が、M&A市場における売り手価格の高騰により難しくなっていること、また、不動産市況のバブルが想定以上に長期化し、デベロップメント関連において仕入を積極化するタイミングが後ずれしていること、の2点となる。現時点で当初の拡大戦略を実行することも可能だがリスクが高いと判断し、「同社らしさ」による堅実な成長を目指す方針とした。

「同社らしさ」とは、中長期的な将来性を的確に見据えた上で、以下の3点に取り組んでいくことを挙げている。

(1) 各事業の適正規模を適宜見直し、短期的な経済動向のみを追わずリスクマネジメントを行いながら安定成長を図っていく。
(2) 規模拡大の為だけのリスクの高いM&Aは行わず、オーガニックな成長を基本とし、戦略上必要な機能は企業価値と価格を冷静に判断した上でM&Aを進める。
(3) イノベーションを起こしながら業界内での独自ポジションを追求する。

今回のローリングプランにおける経営数値目標は、最終年度(2021年12月期)で売上高1,750億円(2019年12月期見込比12.6%増)、営業利益80億円(同32.3%増)、ROE20%以上(2018年12月期実績23.9%)とし、当初の計画(売上高2,000億円、営業利益100億円)から実現性の高い目標値に見直した。事業セグメント別売上高で見ると、人材・教育ビジネスは当初計画通りの成長を見込むものの、不動産ビジネスと情報通信ビジネスについては2019年12月期から横這い水準が続く見通しへと修正した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)


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