<動意株・9日>(大引け)=デザインワン、小林産業、ホロンなど
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小林産業<8077.T>利食いこなし続伸。前日に6.7%高と値を飛ばしたこともあって目先筋の利益確定売りも出ているが、それを吸収してなお上値を指向している。同社は建設用ボルトやナットなどネジの専門商社で首位に位置する。公共投資需要は底堅く推移しているが、今秋には防災・減災に対するニーズを底流に補正予算編成に伴う公共投資拡大への期待があり、収益機会拡大への思惑がある。首都圏を中心に都市再開発関連の受注も好調。新システム導入に伴う物流効率化の進展も利益率改善に寄与している。PBR0.7倍台と株価指標面で割安感がある。
ホロン<7748.T>=新値圏で強調展開。半導体向けに電子ビームによるマスク検査装置を製造するが、EUV(極端紫外線)露光装置メーカーの出荷台数が増勢となるなか、同社もこの恩恵を享受する流れにある。EUVは既存技術よりも細かい回路線幅の露光を可能とする次世代技術で、半導体の微細化加工のニーズを背景にここにわかに脚光を浴び、海外大手半導体メーカーではTSMCが7~9月期からEUVでの量産をスタートさせるなど市場が急速に立ち上がっている。ホロンの業績はEUV関連需要が本格化する来期以降に期待が膨らみ、20年3月期営業4.7%増益予想に続き21年3月期は2ケタ成長も視野に入りそうだ。
三櫻工業<6584.T>=物色人気が本格化。きょうは一時6%超の上昇で777円まで上値を伸ばし8連騰となった。次第に需給相場の様相を呈しており、信用取組は買い長ながら売り残も厚く信用倍率1.6倍台、日証金では貸借倍率0.7倍台と貸株が融資を上回る状況にある。東工大と共同開発中の新型発電素子や出資先の米ソリッドパワーと共同で研究開発を進める全固体電池などに対する思惑が株価上昇の背景にあるようだ。業績も国内事業の増収効果に加え、欧州子会社の立ち上げコストなどの減少などで利益の伸びが顕著となっており、20年3月期中間期の営業利益予想は従来予想から増額修正し、前年同期比12%増の28億円を見込むなど好調だ。
日本アジア投資<8518.T>=急騰。売買代金を一気に膨らませ一時値幅制限上限となる80円高は337円に買われる人気となった。株価は9月19日に急騰した後に調整、250円を下限に売り物をこなしていたが、目先25日・75日移動平均線のゴールデンクロスを目前に再動意する形となった。市場では「同社の投資先企業であるインテグラルジオメトリーサイエンスが、完全自動運転『レベル5』を実現するセンシングシステムを開発したと日刊工業新聞で報じられ、これを手掛かり材料に短期資金が集結した。ただ、記事の中身を読む限りレベル5を実現すると言い切るには早いようにみえる。株価も気迷い気味で、買い一巡後は伸び悩んでいる」(国内ネット証券アナリスト)としていた。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:MINKABU PRESS
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