配当落ち、高配当株が危ない?(9/26版)

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最新投稿日時:2019/09/25 19:00 - 「配当落ち、高配当株が危ない?(9/26版)」(中原良太)

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配当落ち、高配当株が危ない?(9/26版)

著者:中原良太
投稿:2019/09/25 19:00

ちょいとPERについて解説しようかと。

IQ上位2%の投資家、中原良太です。

ちょっと気になったことがあったので、
ひとこと、物申そうかと思います。

株系の情報サイトを見ていると、

超割高な銘柄を平然と勧める、
とんでもない人が結構多いです。

特に、

「PERが低い会社は儲からないからダメだ!」
なんていうヒドイ人まで居たので、

ちょいとPERについて解説しようかと。

まず、株式投資で得られる、
最大の利回りは「1÷PER」です。
この数字は「益回り」と呼ばれます。

たとえば、

PERが5倍なら、
期待利回りは「最大20%」

PERが10倍なら、
期待利回りは「最大10%」

PERが20倍なら、
期待利回りは「最大5%」

PERが100倍なら、
期待利回りは「最大1%」

といった寸法です。

よって、

一時的に業績が悪いだけの会社は除いて、

PERが20倍を超える株は、
「合理的に見て儲からない」
場合が多いので、

手を出すべきじゃないです。

ただ、PERにも弱点はあって、

「一時利益を出した会社に騙されやすい」
「粉飾決算している会社に騙されやすい」
「借金が多く危険な会社に騙されやすい」
「利益が出せるまで3年〜5年はかかる」
「薄利多売系はPERが乱高下しやすく信頼できない」
「会社が持つ財産が加味できない」

などなど、

課題も山積みな指標なので、
補完すべき要素がたっぷりあるんですよ。

それこそ、

「工場を売って利益を出したからPERが低い」とか、
「掛金などで利益をかさ増ししたからPERが低い」とか、
「大量の有利子負債を抱えているからPERが低い」とか、
「1カ月持ってみたけど株が騰がらない」とか、
「純利益率が1%未満だった」とか、
「手元に財産がほとんどない会社だった」とか。

こういう点を満たすような企業だと、
PERが低くても儲かりにくい訳です。

経営陣が悪さしているせいで、
僕ら投資家が儲からないこともあるので、

全てが僕らのせいでは無いですが、

それにしたって、
「PERが低い会社はダメだ!」というのは、
ちょっと無責任だと思います。

要するに、何を言いたいかというと、
「PERが低い株を買っても儲からない」
というのは、

「分析が甘いだけでしょ」
「近視眼的になっているだけでしょ」
ということ。

もちろん、

「PERが低ければ何でも良い!」
というのも同様に無責任なので、

低PERを勧める以上は、

きっちり細かいところまで、
解説すべきだとも思いますが(汗)

ふぅ。

そんな話はさておき。

今日も相場が上がりましたね。
相変わらず、雰囲気が良くて嬉しいです。

引き続き、グイグイお金を、
増やして行きたいですなぁ…。

【これまでの資産変動】
9/24:998万5372円
9/25:999万1772円(前日比+6400円)

◆  ◆  ◆

昨日に引き続き、
超お買い得な株を1つ、
ご紹介しますよ〜。

タイガースポリマー<4231>

自動車用部品の大手。

2019年8月9日時点の、
四半期報告書を基に計算:

本来であれば、
「自分で買いたい!」
「家族にもオススメしたい!」
と感じるほどお買い得なのですが、

今の手元資金でフルポジションなので、
どどんと公開しちゃいます。

この会社のすごいところは、
「現金系」の資産を大量保有しているうえ、
株価がめちゃんこ安い点という点です。

仮に同社が清算されたとしても、

現金:9340百万円
掛金:8808×0.8=7046百万円
棚卸:2234×0.67=1496百万円
証券:4571百万円
その他:18655×0.15=2798百万円
資産計(清算後):25251百万円
負債計:11703百万円

ネットネット:13548百万円
発行株式数:20,111,598株
⇨1株あたりネットネット:673円
(参考:証券分析【1934年版】)

と、たっぷりお金が残りそう。

難しい数字がズラリと並んでいますが、

要は、
「倒産したとしても現金がたっぷり戻ってきそう」
な会社ということですなぁ。

また、バフェットの、
「オーナー利益」を算出しました。

直近10年間の平均一株オーナー利益:22円
※設備投資費の代わりに投資CFを利用して算出

同社の設備投資費は投資CFよりけっこう少ないようなので、
このオーナー利益はかなーり控えめに見積もってあります。

これらの情報をもとに、
理論株価(割引率10%、成長率0%)を、
手堅く算出してみると、

理論株価
=清算価値+収益価値(10年)
=673円+22円×10=893円

という結果が得られました。

同社の理論株価は893円。

9月25日時点、
同社の株価は582円です。

株価が理論株価の3分の2以下なので、
「目先10年間で、年率10%は手堅そう」
という印象の銘柄ですなぁ。

めちゃんこ割安なので、
個人的にも買いたいほど。

中長期で利益が期待できそうです。

こういう割安株は、
短期では鳴かず飛ばずとなりがちですが、

3〜5年くらいかけて、
利益を狙うには良いかと。

NISAで買っても良さげかも。
注目してみてはいかがでしょう?

◆  ◆  ◆

今後の短期取引の方針ですが、
日本株のトレンドがまだまだ強いので、
「全力買い維持」を良しと考えます。

26日は配当権利最終日だと思うので、
「高配当株」は26日のうちに売っても良いかも。

というのも、

「高配当株は配当落ちで、
配当以上に株価が下がる!」

なんてデータもありまして。

配当を受け取ると、
かえって損になることが多いんですよ。

僕自身、

高配当株は特に持っていないので、
スルーの方向でおりますが、

短期保有銘柄で、
高配当株がある場合は、
気をつけた方がよいでしょう。

それと、

とはいえ、
「月末は株価が上がりやすいぞ〜!」
というデータが豊富にありますんで、

さほど、心配しないで良いと思います。

僕自身、

長期保有銘柄と短期保有銘柄の、
両方をがっちり保有継続する予定です。

今週いっぱいは株価が上がると思うので、
引き続き、利益を伸ばしたいですなぁ。

以上。

IQ上位2%の投資家、中原良太でした。
中原良太
株式会社テラス システムトレード開発者
配信元: 達人の予想

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