日米欧の金融政策会合は無難に通過、相変わらず方向感の出にくい状況が続いています。パウエル議長は先の会合後の記者会見で「今後の経済次第」と発言していましたので、丹念に米経済指標結果を確認(とは言え、10月第1週まで待たなければなりませんが)、追加の緩和の有無について考えていかなければならないように思われます。
ハードルが高い米弾劾手続き
そんな中、昨日のNY市場でトランプ大統領弾劾手続きを巡る動きが報じられ、政治的混乱を嫌気したドル売りがやや強まる場面がありました。ただこちらの弾劾手続き、一筋縄ではいきません。現在、下院は民主党が支配していることもあり、弾劾決議は可能(定数435議席で単純過半数を得られれば弾劾条項は可決されます)ですが、しかし、その審議をする上院は共和党が支配しているだけに、弾劾が可決されるのは難しい状況です。上院の定員は100議席、大統領に有罪判決を下し、罷免するには3分の2の賛成が必要なります。かなりハードルが高いものになることがお分かりいただけるかと思います。それ故、この問題でもう一段売り込んでいくのは難しいのでは?と考えている次第です。チャートを見ても現在は21日移動平均線近辺であり、何ら売りトレンドが発生しているわけでもありません。個人的にはドル円106.00~109.00円のレンジが続くものと読んでいます。
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