先週の当欄で今月のカギを握るのは「日銀金融政策決定会合」ではと記しました。その際、マイナス金利の深掘りだけでは、もはや効果が見られないとお伝えしましたが、その試金石となり得るECB理事会が明日開催されます。現在市場では、ECBは追加緩和に動くとの見方がコンセンサスとなっています。最有力と見られているのがマイナス金利の深掘りです。加えて2018年に停止した資産買い入れを再開する可能性も指摘されています。とは言え、余剰資金をECBに預ける際にかかる金利はすでに-0.4%まで低下しています。さらなるマイナス金利の深掘りは金融機関の収益悪化に繋がります。そこで金融機関の負担を軽減するために、マイナス金利を適用する残高を縮小する仕組みを導入する可能性が囁かれていますが、いずれにしてもマイナス金利の深掘り後のユーロの動きが、来週の日銀政策会合後の動きにも繋がることが想定されるだけに、注目です。チャートを見ると、ユーロドルは200日移動平均線の下での値動きが続いており、基本的には戻り売り姿勢を変えてはいません。
米国株の季節性
株式市場がしっかりしていることもあり、ドル円も107円台ミドルまで値を戻しています。ただ、過去のデータを見ると、米国株式市場の9月のパフォーマンスは決して良いものではありません。今年に限ってはこのパターンが当てはまらないということなのでしょうか? このところの株式市場は米中貿易問題について楽観的になっています。来週にも米中協議再開との報道もありますが、再度「梯子を外される」ようなことになれば、思わぬ落とし穴にはまってしまうことにもなりかねませんので、利確、損切り、いずれも怠りなきように。
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