米避暑地ジャクソンホールに市場の関心が集中=外為どっとコム総研 神田卓也

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最新投稿日時:2019/08/23 13:49 - 「米避暑地ジャクソンホールに市場の関心が集中=外為どっとコム総研 神田卓也」(神田卓也)

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米避暑地ジャクソンホールに市場の関心が集中=外為どっとコム総研 神田卓也

著者:神田卓也
投稿:2019/08/23 13:49

米避暑地ジャクソンホールに市場の関心が集中

【基調】
 方向感模索

【注目イベント】
 ・8/23 パウエルFRB議長講演
 ・米長期金利、主要国株価
  
【本文】
周知の通り、本日最大の注目イベントは米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長がジャクソンホール会議で行う講演だ。ジャクソンホール会議は、そもそも学術的な意味合いの強い経済シンポジウムであり、今回も大演目は「金融政策の課題」とやや大仰なものになっている。パウエル議長が目先の金融政策運営について多くを語らず、学術的な見解を示すに留まる可能性もなくはない。ただ、10年ぶりの利下げを決めた7月米連邦公開市場委員会(FOMC)と、市場が追加利下げを確実視する9月FOMCの狭間となるこのタイミングで講演を行うからには、「金融政策運営について、何らかの言及があるはず」と見るのが自然だろう。ましてや、7月FOMCでは「利下げは予防的措置」「利下げサイクルの始まりではない」などと説明していた。パウエル議長がこうしたスタンスを維持しているのか、あるいは市場の見通しに寄り添う形で緩和スタンスに舵を切るのか、今回の講演が注目されるところとなっている。もっとも、市場は9月利下げを確実視するだけでは飽き足らず、年内に少なくとももう一回の追加利下げが行われる確率を8割がた織り込んでいる。パウエル議長がいくら市場に寄り添うとしても、先々の追加利下げにまでコミットする可能性は低いのではないだろうか。こうした点を踏まえると、今回のパウエル議長の講演は、ドル売りよりもドル買いに繋がる公算が大きいと考えられる。ただし、米株式市場が失望してしまうほどハト派色が薄いスピーチとなれば、株価の下落とともに円買いが強まりかねない点には注意が必要だろう。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長
配信元: 達人の予想

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