西武HD、建設事業での民間住宅工事の増加やホテル業でのRevPARの上昇等で、1Qは増収増益に
2020年3月期 第1四半期 決算実績
中川義秀氏:2019年8月1日15時に当社Webサイトにて決算短信とともに開示いたしました決算実績概況資料に沿ってご説明いたします。
2020年3月期第1四半期の決算実績ですが、営業収益は1,448億円となり、6期連続の増収となりました。建設事業における民間住宅工事やリノベーション工事の増加、ホテル業におけるRevPARの上昇、分譲マンション「アンヴィーネ 保谷」の販売、埼玉西武ライオンズの観客動員数の増加などにより、対前年同期で85億円の増収となりました。
利益については、増収による増益で、営業利益が対前年同期で13億円の増益となり、経常利益が対前年同期で10億円の増益となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、対前年同期で13億円の増益となっています。
セグメント別営業収益
セグメント別の営業収益の状況をご説明いたします。
都市交通・沿線事業では、鉄道業においてメットライフドームでのコンサート開催数の増加、沿線のムーミンバレーパークの開業、大型連休の行楽需要の取り込みなどによる定期外の旅客運輸収入増加、西武電設工業において前期からの繰越工事の増加などにより7億円の増収となりました。
ホテル・レジャー事業では、大型連休の行楽需要の取り込みなどによるホテル業のRevPAR上昇、食堂部門の客数の増加、StayWell社において前期に事業取得したロンドンのABホテルズLtdや新たに開業したホテルが収益に寄与したことなどにより、20億円の増収となりました。
不動産事業では、分譲マンション「アンヴィーネ 保谷」の販売や、ダイヤゲート池袋の開業などにより14億円の増収となりました。
建設事業では45億円の増収、ハワイ事業では5億円の増収、その他事業では10億円の増収となっております。主な要因については記載のとおりです。
セグメント別営業利益・償却前営業利益
(スライドの)上の表は、セグメント別の営業利益について示したものです。都市交通・沿線事業では、鉄道業における人件費や動力費、一般管理費が増加したものの、増収により1億円の増益となりました。
ホテル・レジャー事業では、増収による増益があったものの、新規事業関連費用で販管費が増加したことなどにより1億円の減益となりました。それ以外のセグメントについては、それぞれ増収により増益となりました。
都市交通・沿線事業 概況
8ページをご覧ください。スライドの右下の欄になりますが、今回より鉄道部門の主要な費用の金額、増減について記載しておりますので、ご参照ください。
都市交通・沿線事業 鉄道業の運輸成績
鉄道業の運輸成績です。定期旅客については、10連休という大型連休があったために平日日数が少なく、定期利用のお客さまが定期外利用に移行したことなどにより、旅客運輸収入は対前年同期でマイナス0.2パーセントとなりました。
定期外旅客については、定期からの移行があったことや、メットライフドームでのコンサート開催数の増加、ムーミンバレーパークの開業、大型連休の行楽需要の取り込みなどにより、旅客運輸収入が対前年同期でプラス2.7パーセントとなりました。
ホテル・レジャー事業 営業指標の推移
11ページは、ホテル業の営業指標でございます。宿泊部門全体では、RevPARは前年同期比でプラス7パーセントの1万2,500円、平均販売室料はプラス4パーセントの1万5,864円、客室稼働率はプラス2.2ポイントの78.8パーセントとなりました。
引き続き、リードタイムを意識したレベニューマネジメントやマーケットチェンジに取り組んだこと、大型連休の行楽需要を着実に取り込んだことなどにより、RevPARが向上いたしました。
ホテル・レジャー事業 インバウンドの動向
13ページはインバウンドの状況です。外国人宿泊客数は対前年同期でマイナス1.3パーセントとなり、とくに台湾と韓国からの宿泊客が減少しました。
その要因は、大型連休において主に日本国内の需要を取り込んだ影響のほかに、韓国については韓国経済の低迷、中国や他のアジア諸国への旅行先の多様化なども背景にあると認識しています。
一方、外国人客の室料収入はプラス3.7パーセントとなり伸び率は鈍化したものの、北米などからも宿泊客が増加したことで、前年同期から増加しています。
ホテル・レジャー事業 マーケットチェンジの状況
主な国・地域からの外国人室料収入の状況です。大型連休において、主に日本国内の需要を取り込んだことにより、外国人室料収入全体の伸びは前年同期と比べて鈍化しておりますが、北米・欧州・豪州といった平均販売室料の高い地域からの収入が引き続き増加しています。
ホテル・レジャー事業 MICEの状況
15ページは、MICEの状況についてです。企業のミーティングやセミナーの需要を着実に取り込み、MICE売上高は増加トレンドが継続しており、第1四半期時点では計画どおりに推移しています。
2020年3月期 連結業績予想
2020年3月期第2四半期および通期の連結業績予想については変更ありません。
以上で、第1四半期決算についての説明を終わります。
関連銘柄
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