分割発表と株主優待制度の新設
もともとファンダメンタルは良い企業ですが、分割発表と株主優待制度の新設を発表して買われています。まずは今週、どこまで株価が上昇出来るかに注目出来るでしょう。
ここから同社のファンダメンタルを確認しましょう。
スマホゲームやマンガの競合は激しいですが、「その業界の企業と競合しない」「大手と組む」という同社の成長戦略で、同社の業績は急拡大しおり、漫画アプリ業界では後発ながらも2位のポジションに付けています(1位はパピレスのRenta!ですがRenta!はどちらかと言うとオタク受けしそうなコンテンツがメインとなっており、大手と協業して有名作品を多く取り扱う同社とは毛色が異なり、マンガアプリ業界の中でも棲み分けできていると思います)。マンガではスクエアエニックスと提携したのを皮切りに、集英社、白泉社、ビーグリーと次々と大手出版社と手を結んで作品を配信しています。またゲーム事業においても、大手と組んで「公式攻略アプリ」とすることで、今まで踏み込めなかったマネタイズのルートを獲得しています。
スマートホステル『&ANDHOSTEL』の運営では出店を進めながら(9店舗出店)、宿泊管理システム「innto」(171施設が導入)、客室タブレットサービス「tabii」(変なホテルを中心に導入が拡大しており、2019年2月末の導入台数は前期比+33.3%の1338台)など宿泊施設向けのIoTソリューションサービスの提供を展開しています。IoT事業では、宿泊客のデータ、IoTデバイスの利用状況といったデータを同社が抑えられるビジネスモデルとなっており、将来的にはビッグデータを活用した事業展開も期待出来ると思います。
コストが殆ど人材と広告という構造ということもあり、粗利益率が59%と高利益体質です。採用や広告など先行投資を積極化させていることから営業利益率は10.3%となっていますが、中長期目線で見れば高い利益体質への変貌を遂げられる期待があります。