トルコリラ/円、依然上値は重そう
【注目ポイント】BB・-1σライン(≒18.444円)でのサポート成否
【見通し】「18.444円」割れなら、下降モメンタムが強まる可能性も
8日、ギャップ・ダウン(下方への窓開け)でスタートしたトルコリラ/円ですが、その後は小じっかりの相場展開が継続しています。
そんな中、トルコリラ/円の週足チャートでは、1) 26週MA(移動平均線)が右肩下がりであること、2) 遅行スパンがローソク足の下方にあること、3) 各BB(ボリンジャーバンド)が26週MAに対してパラレルに推移していること、4) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の下方で点灯していること、そして、5) DMI(方向性指数)で-DI>+DIとなっている(別図青色丸印)ことから、緩やかな下降トレンドを示すチャート形状となっていることが視認できます。
トルコリラ/円の想定上値メドは、約半年間における市場参加者の平均売買コストを示す26週MA(≒19.453円、別図黄色矢印)。
当該メルクマールは、上値抵抗帯を示す赤色の雲の上辺である先行2スパンと近似値となっており、目先の上値抑制に対する重要ポイントと言えそうです。
足もとの注目点は、ローソク足がBB・-1σライン(≒18.444円)でサポートされるか否か。
当面のコアレンジ(=“主戦場”)はBB・-1σライン~26週MA(≒18.444~19.453円)となりそうですが、仮に、これからの時間においてローソク足がBB・-1σライン(≒18.444円)を終値ベースで割り込んだ場合は、下降モメンタムが加速する相場展開となりそうです。
その場合は、早晩、BB・-2σライン(≒17.435円)までの下押しフローとなることも想定すべきでしょう。