三城HD Research Memo(7):認知度回復、新コンセプト店舗の拡充により業績の回復を図る(1)

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最新投稿日時:2019/06/19 15:07 - 「三城HD Research Memo(7):認知度回復、新コンセプト店舗の拡充により業績の回復を図る(1)」(フィスコ)

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三城HD Research Memo(7):認知度回復、新コンセプト店舗の拡充により業績の回復を図る(1)

配信元:フィスコ
投稿:2019/06/19 15:07
■中長期の成長戦略

三城ホールディングス<7455>は持株会社(グループ)としては正式には中期経営計画等を発表していないが、内部的には、今後数年間で新しいコンセプトの店舗や都心の大型店を増やし、今まで獲得できていなかった若者を中心とした新規顧客を取り込み業績の回復を図るものとなりそうだ。三城では以下の5つの要素で店舗の改革を実行しており、さらに今後も新しい取り組みを実行していく計画だ。

1. 店舗施策
(1) 5つの要素での店舗展開へ
昨年度までは新しい店舗として「エンターテイメント」、「パリのベルエポック」、「サーカス」、「サロン」の4つの要素で店舗展開を図ってきた。しかし「サロン」がやや不振で思うような成果が上がらなかったことから「サロン」を「ロッジ」と「メゾン」に分けて再グルーピング化した。「ロッジ」は居心地の良い空間をコンセプトとした地域密着型店舗を、「メゾン」は年齢層を広げ、団塊ジュニア世代にも来店してもらえる店舗を目指す。この結果、今後は「エンターテイメント」、「パリのベルエポック」、「サーカス」、「ロッジ」、「メゾン」の5つの要素で店舗展開を進める方針で、これら5つの店舗の位置付け(ポジショニング=価格帯と目標年齢層)は以下のようになっている。

(2) 店舗数計画
また今後4年間(2023年3月期末まで)の店舗数は、「エンターテイメント」30店(2019年3月期末18店)、「パリのベルエポック」150店(同55店)、「サーカス」15店(同5店)、「ロッジ」35店(同2店)、「メゾン」100店(同10店)、レギュラー店舗(既存型店舗)335店(同630店)を計画しており、既存型の店舗数を退店や改装によって減らして新コンセプトの店舗を増やす計画だ。

2. 商品施策
(1) Made in Japan eyswearを強化
世界中で販売されているメガネの生産国が、中国やイタリアへ年々移っていくなかで、高品質な「日本製メガネ」が世界中から注目されている。しかし一方で、後継者不足などからこれら高品質な日本製メガネを製造する工場や職人が減少傾向にあるのも事実だ。このような状況下、同社グループでは福井県鯖江市に自社工場を構えることで、高品質な日本製品をバリュープライスで顧客へ提供することを目指している。同社ではこれを“PARIS MIKI MADE IN JAPAN PROJECT”と称し、顧客へ高品質なメガネを提供しながら産地への還元、産地との協業を推進していく計画だ。

このプロジェクトの具体的な商品としては「style J」、「PARIS MIKI (Authentic Eyswear)」などがあるが、近い将来これら商品の売上高比率10%を目指す。

(2) 視生活の豊かさを提供(新機能レンズの開発)
同社の顧客であるメガネ利用者の生活(視生活)が少しでも豊かになる(便利、快適になる)ための様々の商品を販売していく。

a)グレアレス(glareless):光の乱反射を抑える偏光機能レンズ
「グレアレス」はレンズの間に表面反射や光の乱反射を除去することのできる30ミクロンの偏光フィルターを挟み込んだレンズ。

b) 調光レンズ:紫外線量に合わせてレンズカラーの濃度が自動的に変化するレンズ
濃度は0%から100%まで自動で調整され元の濃度に戻る時間が短いのが特色。

c) スマートフォン用レンズ(スマホイージー)
スマートフォンユーザーのためのレンズで、レンズの上部が遠くを見易く、下部がピント調整機能が付いている。一種の遠近両用レンズで、子供向けに度なしも調整が可能。

(3) ファッションブランドとのコラボレーション
「UNITED ARROWS」、「DIESEL」、「A.D.S.R.」とのコラボレーションを発表しているが、今後も著名なファッションブランドとのコラボは積極的に進める。

(4) その他の商品施策
主力のメガネ以外に下記のような商品やサービスを積極的に販売していく。

a) 補聴器
同社の補聴器販売は、2012年3月期の49億円から2019年3月期には59億円まで増加したが、今後も拡販には注力する。特に同社のオリジナル製品である「らくみみMKシリーズ」の販売に注力する。

b) 補聴器貸出サービス
補聴器には興味はあるが初めてで不安なユーザーや購入前にしっかり試したいユーザー向けに貸出サービスを行っている。最短2ヶ月から最長3年間の利用が可能で、費用は1カ月3,240円から。累計入会数は15,000人となっており、今後の補聴器販売増が期待できる。

c) AI小型カメラ
視覚障がい者向けに開発されたカメラ映像を音声化するAI小型カメラ「OrCam My Eys2(オーカムマイアイツー)」の予約販売&体験予約を開始した。今後もメガネだけでなく、視覚を取り巻く様々な分野に積極的に取り組んでいく。

d) 電動車椅子
小型電動車椅子Willの短期貸出しを150台限定で行ったところ、予約殺到で好評だったことから、今後も同様のサービスを展開。全国での拡販を行っていく。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

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配信元: フィスコ

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