●結局、トランプ劇場
先週から米10年債券利回りに相場が振らされる展開となっていましたが、早くもその動きも小康状態に。結局のところ、トランプ大統領の呟きに市場は翻弄される展開となっています。先週当欄でお伝えしていた52日ボリンジャーバンドの−2σの内側にレートは潜り込んでおり、最悪の事態は避けられている状況です。今月末開催のG20を控えて米・中両国の駆け引きが継続。トランプ大統領も得意の呟きで攻撃。なかなかリスクOFFに片足を突っ込んだ状況からは抜け出せそうにありません。
相変わらず機関投資家の動きも見られず、それ故、相場の方向感が乏しくなっていると言えそうです。オープンでの円投に興味を失っているのでしょうか?一方で、米10年債は利下げも意識し、上値の重い状況であり、107~109円のコアレンジでの動きに落ち着きそうです。
●ユーロドルは戻り売り!?
さて、ぶつぶつ言っても始まりませんので、何か面白そうな通貨ペアはないかと考えチャートを眺めていたところ、目に止まったのは、ユーロドル。現状、買いトレンドが発生していますが、現値は200日移動平均線の下での推移が続いています。実はこの200日移動平均線の下で推移している際には、戻り売り、一方で、200日移動平均線の上で推移している際には押し目買いがワークしやすいという戦略があります。このところのユーロドルのレンジは概ね1.12~1.14ドルでの値動きとなっており、もう一段上昇してきたところでの戻り売りを仕掛けてみると面白いのでは?と考えた次第です。ドイツの景況感も決して良いわけではありませんので、ここから一気に1.15ドルを突破するというのは難しいのではないでしょうか。もちろん、相場に絶対はありませんので、ストップ注文を入れておくこともお忘れなく。