引き続きユーロ/米ドルは戻り売りがワークしそう
【注目ポイント2】ローソク足の対SAR(≒1.11205ドル)タッチ成否
【見通し1】SARタッチ(=1.11205ドル割れ)なら、下降モメンタムが強まる可能性も
【見通し2】SARタッチ不達なら、「1.11730ドル」付近までの戻りも
【投資戦略アイデア】継続的な戻り売り戦略
今週に入り、下押し基調を強めているユーロ/米ドル。
上図チャートでは、1) 21日MA(移動平均線)が右肩下がりであること、2) ローソク足の上方に赤色の雲(=抵抗帯、先行スパン)があること、そして、3) DMI(方向性指数)で-DI>+DIとなっている(別図青色丸印)ことから、ユーロ/米ドルは上方硬直性相場が継続していることが視認できます。
喫緊の注目ポイントは2つ。
まず1つ目は、遅行スパンの動向(別図緑色矢印)。これからの時間において、遅行スパンがローソク足を下放れ(=逆転)するような動きとなった場合は、明確な下降トレンドの発生と捉えて良いでしょう。
そして2つ目は、パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)の動向(別図黄色矢印)。31日時点におけるSAR値は「1.11205ドル」となっており、仮に、これからの時間にかけてローソク足がSAR(≒1.11205ドル)にタッチするような場合は、「SARの売りサインへの転換」→「下降モメンタムの強まり」となる可能性も。
一方で、ローソク足の対SARタッチが不達となった場合は、一旦の戻り(=上昇)フローが発生することも想定され、その場合は、赤色の雲の下辺(=先行1スパン)を基準とする「1.11730ドル」付近までの戻りとなる可能性も見るべきでしょう。
いずれにしても、当面のユーロ/米ドルは、上値の重い相場展開が継続することが想定されるため、戻り売りを主体とする投資戦略を継続すべきでしょう。