米ドル/円、半値戻し水準では上値が重そう
【見通し】「109.34円」タッチなら、「108.50円」付近までの下押しも
【投資戦略アイデア】引き続き「戻り売り」がワークしそう
ここもと、米ドル/円が戻り売り主体の相場展開となっています。
別図チャートでは、1) 21日MA(移動平均線)が右肩下がりであること、2) 遅行スパンがローソク足の下方に位置していること、そして、3) ローソク足の上方に赤色の雲(=抵抗帯、先行スパン)があることから、足もとの米ドル/円は上方硬直性相場となっていることが視認できます。
着目すべきメルクマールや相場の動きは以下の通りです。
a) ローソク足が一旦反発した後、直近高値H(112.36円、4/24)と同安値L(109.00円、5/13)を結んだフィボナッチ・リトレースメントの50.0%ライン(=半値戻し水準、110.68円、青色点線)および赤色の雲の上辺(=先行2スパン、110.68円、黄色矢印)で圧し負ける動きとなっていること。
b) BB(ボリンジャーバンド)・±2σラインが21日MAに向かって収縮する“スクイーズ”が示現した後、BB・-2σラインが右肩下がりとなる動きとなっていること。
c) SSTC(スローストキャスティクス)を構成する2本の線が交差した後、右肩下がりとなる“デッド・クロス”が示現(赤色丸印)しつつあること。
上記1)~3)およびa)~c)を概括すると、足もとの米ドル/円は、下押しフローが強まる動きに警戒すべき時間帯と言えそうです。
喫緊のポイントは、ローソク足がパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)を基準とする「109.34円」に本日中にタッチするか否か。仮に、タッチした場合は、「SARの売りサイン転換」→「下降モメンタムの強まり」となる可能性も。
その場合は、1/31時安値水準である「108.50円」(赤色三角印および黒色点線)付近までの下押しを想定すべきでしょう。