昨日のドル/円は、年初来高値(112.13円前後)の手前で足踏みした。上値は伸びなかった半面、111.80円台では下値も堅く、狭いレンジで終日もみ合った。この日の為替市場は総じて静かで、ドル/円の小動きについては、昨日から始まった日米通商協議の内容を見極めたいとする様子見ムードも影響した模様。ムニューシン米財務長官は13日に日本との貿易協定に通貨安誘導を防ぐための条項を盛り込む事を目指す考えを表明しており、この「為替条項」は円高材料になり得るとの見方もある。しかし、通貨安誘導の禁止はG20でも確認済みの万国共通認識だ。「為替条項」は、米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)などにも盛り込まれたが、為替相場への影響はほとんど見られなかった。日米間においてのみ円高材料とする見方はやや偏狭と言えるだろう。本日までの日米通商協議の初会合を無難に終えれば、円高懸念は後退すると見られ、ドル/円が年初来高値を更新する可能性も高まりそうだ。
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