米ドル/円の戻りは限定的か
【見通し】BB・+2σライン(≒112.00円)付近までの上値トライも
【投資戦略アイデア】「112.00円」を上値メドとする打診売り
ここもとの米ドル/円は、「相場の下支え」→「反発フロー」となっています。
別図チャートでは、1) 21日MA(移動平均線)が横向きであること、2) 遅行スパンがローソク足と絡み合う状態となっていること、そして、3) 各BB(ボリンジャーバンド)が21日MAに対してパラレルに推移していることから、米ドル/円は依然としてレンジ相場主体の相場展開となっていることが視認できます。
そんな中、チャートのメルクマールに基づくアナロジー(類比)分析をすると、a) 「ローソク足がBB・+1σラインないしは同・+2σライン付近にある状態」で、b) 「SSTC(スローストキャスティクス)を構成する2本の線が80%ライン付近で交差し、その後右肩下がりとなる“デッド・クロス”が示現」したケース(いずれも上図黄色四角印)では、「相場の上値固め」→「反落/下降フロー」の起点となっていることが視認できます。
5日時点におけるメルクマールを確認すると、a’) 「ローソク足がBB・+1σライン(≒111.50円)付近にある状態」で、かつ、b’) 「SSTCを構成する2本の線が80%ライン付近で交差せずに推移している」ことが確認できます。(いずれも別図赤色四角印)
よって、前述した「相場の上値固め」→「反落/下降フロー」の起点となり得るメルクマールは示現しておらず、もう一段の上値トライを想定した方が良さそうです。
その場合の上値メドは、BB・+2σライン(≒112.00円、別図黄色矢印)付近と想定し、徐々に上値を試す相場展開となりそうです。
その一方で、逆張り系オシレーター指標特有の“フェイク”(=ダマし、別図青色四角印)も考慮しつつ、BB・+2σライン(≒112.00円)を終値ベースで上抜けブレークした場合は、上昇モメンタムがさらに強まる可能性も視野に入れるべきでしょう。
以上を概括すると、足もとの米ドル/円は、適宜ストップロスオーダーを設定しつつ、BB・+2σライン(≒112.00円)を上値メドとする打診売り※を仕掛けるのも一案でしょう。(※打診売り:相場が強気方向に推移している局面において高値圏で売ることを目的とし、マーケットの反応を探るために小口の売り注文を出すこと。⇔打診買い)