昨日のドル/円は、米中貿易合意への期待が高まり一時111.50円台へ上昇。その後は米ISM非製造業景況指数などの米経済指標が予想を下回ったため伸び悩んだが、米長期金利の上昇が支えとなり下値は限られた。なお、米10年債利回りは経済指標の軟化にもかかわらず2.52%前後へ上昇した。また、為替オプション市場の1カ月物インプライドボラティリティ(予想変動率)は再び5%台前半に低下している。これらは、ドル/円の下値リスクが小さい事を示していると考えられる。市場には、明日の米3月雇用統計待ちのムードも漂い始めている。そうした中、ドル/円の上値が急速に軽くなる事も考えにくいが、それ以上に下値は堅くなりそうだ。引き続き、上値のメドは3月15日高値の111.90円前後、下値メドは20日移動平均線が通る111.00円前後と見られる。111.20円台の5日移動平均線も短期サポートになる可能性がある。
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