米ドル/円、26週MA超え成否がポイントに
【見通し1】26週MA超え成功なら、「113.20円」付近までの上値トライも
【見通し2】26週MA超え失敗なら、「110.00~111.60円」をベースとするレンジワークか
28日に発表された米10-12月期GDP速報値の結果が事前予想よりも良かったことを受け、米ドル/円は一時、昨年12/20以来となる111.81円※まで上昇しています。(※3/1 午後4時時点)
別図チャートでは、1) 26週MA(移動平均線)が横向きであること、2) 遅行スパンがローソク足と絡み合う形状となっていること、3) 各BB(ボリンジャーバンド)が26週MAに対してパラレルに推移していること、4) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の下方で点灯していること、そして、5) DMI(方向性指数)で-DI>+DIとなっている(別図青色点線丸印)ことから、週足レベルの米ドル/円はレンジ相場主体の相場展開となっていることが視認できます。
喫緊の注目ポイントは、ローソク足が約半年間における市場参加者の平均売買コストを示す26週MA(≒111.60円、別図黄色矢印)を上抜けブレークするか否か。
仮に、ローソク足が26週MA(≒111.60円)を終値ベースで上抜けブレークし、同時に、DMIで+DI>-DIとなった場合は、「上昇モメンタムの加速」→「BB・+1σライン(≒113.20円)までの上値トライ」となる可能性も。
一方で、仮にローソク足が同MAの上抜けブレークに失敗した場合は、BB・-1σラインと26週MAの間である「110.00~111.60円」のゾーンを“居心地のいい場所”として、当該ゾーンをコアレンジとするレンジワーク主体の相場展開となりそうです。
いずれにしても、足もとの米ドル/円における上下分水嶺は、26週MA(≒111.60円)となりそうです。