FOMCハト派化への市場期待
波乱含み
【目先の注目材料】
・1/30 FOMC、パウエルFRB議長会見
・主要国株価、米長期金利
【本文】
本日は市場の関心が米連邦公開市場委員会(FOMC)に集まっている。
パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、今月10日の講演で「FRBは立ち止まって観察し、辛抱強く柔軟にいられる」などと発言して利上げの一時休止を示唆。
25日にはウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙が「FRBは量的金融緩和で買い入れた米国債などの保有資産の縮小の終了を議論している」との観測記事を発表した。
これらはいずれも米国株の買い材料となった経緯がある。
市場には株安回避に向けたFOMCのハト派化期待が根強いようだ。
しかし、米大手通信社が行った現地エコノミスト調査によると、過半数がなおも年内2回の利上げ(6月と12月)を予想しており、バランスシート縮小プログラムについては、85%が年内に減速・停止される事はないと予想している。
現状の米国景気に照らせば金融政策正常化の継続が妥当という評価であろう。
こうしたエコノミストの予測は柔軟性を欠いているようにも思えるが、一方で市場の期待がやや過剰と見る事もできる。
つまり、市場が「期待したほどハト派的ではなかった」と評価するFOMCになる可能性もあるという事になる。
今回のFOMCは予断を持たずに臨みたいイベントと言えるだろう。