今週の米ドル/円予想 FOMCでドル高?(12/17週)

\ あなたにピッタリの銘柄がみつかる /

みんかぶプレミアムを無料体験!

プランをみる

最新投稿日時:2018/12/17 13:31 - 「今週の米ドル/円予想 FOMCでドル高?(12/17週)」(山口哲也)

お知らせ

読み込みに失敗しました。

しばらくしてからもう一度お試しください。

重要なお知らせ すべて見る

今週の米ドル/円予想 FOMCでドル高?(12/17週)

著者:山口哲也
投稿:2018/12/17 13:31

【先週のドル/円の動向と今週の主要イベント】

今週の主要経済指標
先週の米ドル/円は反発。112.685で寄り付いた米ドル/円はヨーロッパリスクを受けて米ドルや日本円が買われ、米ドル/円でも米ドル買いが優勢となり13日には113.72まで上昇。週末にかけて米中通商問題を嫌気し米国株が下落したことで、米ドル/円は113円台前半まで下落し、113.38で引けました。

今週の主な経済指標は図のとおりです。特に注目されているのはFOMCで、シカゴ金利先物から算出されるFEDWATCHの利上げ確率は17日現在77%となっているため、利上げはほぼ確実と考えられます。
FOMCでのチェックポイントは今後の利上げペースです。
マーケットでは、米国の利上げ打ち止めは近いという見方も多く、中には来年の利上げは無いと予想する向きもあるようです。
今回のFOMCではドットプロット(各FOMC参加者の今後の年末時点での金利見通しを示したもの)も発表されます。
前回9月のFOMCにおけるドットプロットでは、2019年末の中央値は3.125%でした。これは、来年3回の利上げを意味しますが、今回のFOMCで2019年のドットプロットが3.125%よりも低いかどうかに注目です。
また、パウエルFRB議長の講演、とFEDの経済・物価見通しについても要注意です。
特に経済・物価見通しについては、マーケットにおいて米経済の鈍化が意識される中で、FEDが今後の米国の景気に対し強気なのか弱気なのかによりマーケットのセンチメントも加速又は変化するものと考えられます。

【米ドル/円(TFX)週足 チャート】

【米ドル/円(TFX)週足 チャート】
米ドル/円の週足チャートです。
先週は価格が再度13週移動平均線を上回る展開となりました。それぞれの移動平均線は上から短期中期長期の順にならんでおり、底堅さはあるため、基本的には押し目買いを考えたいところです。
逆に週足の高値の推移を見ると、10月はじめの114.565、11月半ばの114.210、先週の114.050と徐々に高値が切り下がっており、再度13週移動平均線を割り込み26週移動平均線の位置する111.980をも割り込んでくる場合は、買いは一時撤退。
更に10月末の安値111.365を下回る場合は52週移動平均線が位置する110.425までの下げを見込んで売りとなります。

【米ドル/円(TFX)日足 チャート】

【米ドル/円(TFX)日足 チャート】
米ドル/円の日足チャートです。
上述のとおり、今週のFOMCでは利上げが確実視される中、マーケットのセンチメントは利上げ打ち止めや利上げペースの鈍化に傾いているものと思われます。
そういった中で、ドットプロットがこれまでと同じ2019年3回の利上げであれば、ドルは買われやすくなるものと思われます。
また、2019年2回以下ということであれば、ドルは売られやすくなるものと考えます。
チャートを見ると、日々線は200日移動平均線や一目の基準線、転換線、雲の上側にあり、ストキャスティクスは上昇傾向となっているため、押し目買いを考えたいところです。
しかし、遅行スパンは日々線の下に位置しており、今後、これを上回れるかにも注目です。

このコメントはテクニカルアナリスト山口の個人的な見解で、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
山口哲也
フジトミ証券株式会社 チーフ・テクニカルアナリスト
配信元: 達人の予想

みんかぶおすすめ