今週の日経225相場予想 欧州イベント目白押しで戻り売り？（12/10週）

【先週の日経225の動向と今週の主要イベント】

先週の日経225（TFX）は大幅反落。週初はG20後の米中首脳会談の結果を受けて、22,784円で高寄りして始まった日経225は米国の長短金利差の逆転による米国の景気後退懸念とファーウェイの最高財務責任者（CFO）逮捕を受けた米中貿易戦争加熱懸念から下落し、前週の安値21,555円を下回り21,265円まで下落。終値は21,529円

今週の主な経済指標は図の通りです。
米国の経済指標については消費者物価指数や小売売上高などに注目が集まりますが、それ以上に米中の通商問題や米国のイールドカーブの変化、また、イタリアの財政、フランスのデモ、イギリスのEU離脱、ECB理事会などユーロ圏の動向にも注意が必要です。

【日経225（TFX）　週足　チャート】

日経225（TFX）の週足チャートです。
先週、ご案内のとおり23,000円を上回ることなく各移動平均線だけでなく前週の安値をも下回って引けました。ストキャスティクスは低い水準となっていますが、13週移動平均線が26週と52週の移動平均線を下回りつつあることから、下値模索の展開を予想します。

【日経225（TFX）　日足　チャート】

日経225（TFX）の日足チャートです。
先週お伝えのとおり、先週は一目の雲だけでなく、基準線や転換線も下回り、遅行スパンも日々線を下回りました。
これは、日々線と雲の逆転と遅行スパンの逆転という２つの売りシグナルが点灯したことを意味しています。
さらに、基準線を転換線が下回る（＝均衡表の逆転）ようであれば、三役逆転となります。
※現在基準線と転換線は22,105と同じ水準
先週の下げ幅が大きいこともあり、一時的に転換線や基準線付近（直近の下げ幅の半値戻し）までの綾戻しも考慮しながら、引き続き、戻り売りを考えたいところです。

このコメントは弊社テクニカルアナリスト山口の個人的な見解で、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。