今週の米ドル/円予想 ドル買い、円買い継続?(12/10週)

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最新投稿日時:2018/12/10 12:53 - 「今週の米ドル/円予想 ドル買い、円買い継続?(12/10週)」(山口哲也)

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今週の米ドル/円予想 ドル買い、円買い継続?(12/10週)

著者:山口哲也
投稿:2018/12/10 12:53

【先週のドル/円の動向と今週の主要イベント】

今週の主要経済指標
先週の米ドル/円は反落。米中首脳会談の結果を受けて週初113.690で寄り付いた米ドル/円は、ライトハイザー米通商代表部代表が対中交渉の責任者に選任されたこと、ファーウェイCFOの逮捕、米国の3年債と5年債及び2年債と5年債の長短金利差の逆転を受けた米景気後退懸念などで、円が買われる展開となりました。
注目されていたISM製造業景況指数(59.3:予想57.5)や非製造業景況指数(60.7:予想59.0)は、それぞれ市場予想よりも強かったもの、雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比15.5万人増(予想:同19.8万人増)、失業率が3.7%(予想:3.7%)、平均時給が前月比+0.2%(予想:同+0.3%)とやや弱い結果でした。
今週の主な経済指標は図のとおりで、特に今後の利上げ動向を占う上で、消費者物価指数や小売売上高に注目ですが、それに加えて、引き続き米中の通商問題や米国のイールドカーブの変化、また、イタリアの財政、フランスのデモ、イギリスのEU離脱、ECB理事会などユーロ圏の動向にも注意が必要です。

【米ドル/円(TFX)週足 チャート】

【米ドル/円(TFX)週足 チャート】
米ドル/円の週足チャートです。
先週は13週移動平均線を下回って引けました。それぞれの移動平均線は上から短期中期長期の順にならんでいますが、先週ご案内のとおり、週足の高値の推移を見ると、10月はじめの114.565、11月半ばの114.210、先週の114.050と徐々に高値が切り下がってきており、26週移動平均線の位置する111.980を割り込む場合は、買いは一時撤退。更に10月末の安値111.365を下回る場合は52週移動平均線が位置する110.425までの下げを見込んで売りとなります。
逆に、今週、26週移動平均線で下支えされるようであれば、押し目買いとなります。

【米ドル/円(TFX)日足 チャート】

【米ドル/円(TFX)日足 チャート】
米ドル/円の日足チャートです。
上述のとおり、今週は欧州のイベントも多く、リスクオフによる円買い、ドル買いの綱引きになりそうですが、ことドル/円という観点では、円買いリスクの方が高いと考えています。

チャートを見ると、日々線は200日移動平均線の上側にあるものの、本日10日には一目の雲を下回って推移しており、遅行スパンも日々線を下回る展開となっています。さらに、一目を見ると基準線を転換線が下回りっていること、下段のストキャスティクスも50%を割れる水準で下向きになっていることなどから、目先は戻り売りを考えたいところです。
逆に買いはストキャスティクスが上昇基調に転じたタイミングと見ています。

このコメントはテクニカルアナリスト山口の個人的な見解で、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
山口哲也
フジトミ証券株式会社 チーフ・テクニカルアナリスト
配信元: 達人の予想

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