「鯨幕相場」が続く英ポンド/円。その“主戦場”と見通しは?
【見通し】当面は「144.00~146.00円」が“主戦場”となりそう
ここもと、いわゆる「鯨幕相場」※が続く英ポンド/円。(※鯨幕相場:相場の上げ下げが交互に現れる状態のこと。)
上図チャートでは、1) 21日MA(移動平均線)が横向きであること、2) 遅行スパンがローソク足と絡み合う形状となっていること、そして、3) 各BB(ボリンジャーバンド)が21日MAに対してパラレルとなっていることから、英ポンド/円・日足チャートでは典型的なレンジ相場を示すチャート形状となっています。
また、a) ローソク足の上方にパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)があること、b) ローソク足の上方に赤色の雲(=抵抗帯)があること、そして、c) DMI(方向性指数)で+DI>-DIとなっている(上図赤色点線丸印)ことから、足もとでは上値が重く、同時に下値もある程度しっかりしている状態と捉えることができます。
以上を概括すると、英ポンド/円の“主戦場”となり得るゾーンは、BB・-1σラインと21日MAを基準とする「144.00~146.00円」(上図黄色四角枠)と見て良さそうです。よって、当面は、当該レンジ(=144.00~146.00円)をベースとするレンジワーク主体の相場展開となりそうです。
仮に、当該レンジの下限レベル(=144.00円)を割り込んだ場合は、BB・-2σラインを基準とする143.00円付近までの下押しを考慮すべきでしょう。