乾汽船、今期経常を一転81％減益に下方修正、配当も16円減額

　乾汽船 <9308> が11月8日大引け後(15:00)に決算を発表。19年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は3.6億円の赤字(前年同期は5.5億円の赤字)に赤字幅が縮小した。
　しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の10.7億円→1.4億円(前期は7.5億円)に86.7％下方修正し、一転して81.1％減益見通しとなった。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比61.4％減の5億円に大きく落ち込む計算になる。

　業績悪化に伴い、今期の年間配当を従来計画の32円→16円(前期は24円)に大幅減額修正した。

　直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常損益は3.3億円の赤字(前年同期は2.8億円の赤字)に赤字幅が拡大したが、売上営業損益率は前年同期の-2.7％→-2.2％に改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　1）第2四半期連結累計期間業績予想値と実績値の差異理由営業利益につきましては、主に外航海運事業において、バラスト水処理装置の設置に係る費用を修繕費に計上したことにより、前回発表予想を下回ることとなりました。経常利益につきましては、営業利益の減少に加え、為替差損を計上したことにより、前回発表予想を下回ることとなりました。なお、倉庫・運送事業及び不動産事業については概ね前回発表予想通りに進捗しております。（2）通期連結業績予想値の修正理由上記（1）に加えて、外航海運事業におけるスモールハンディ船の市況が想定を下回って推移していることや、修繕費の見直しによる費用の増加等を反映したことにより、前回発表予想を修正しております。

　(1)配当予想の修正理由今回の業績予想修正に伴い、当社の利益配分に関する基本方針（2017年5月12日公表）のとおり、年間配当金（合計）を配当性向30%基準の16円に修正しております。※業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項上記の予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は、今後、様々な要因によって予想数値と異なる場合があります。また、2019年３月期第１四半期連結会計期間より、表示方法の変更を行っており、前期実績（2018 年３月期）についても当該表示方法の変更を反映した組替え後の数値を記載しております。