■業績見通し
2018年12月期の業績予想についてアライドアーキテクツ<6081>は、2018年5月15日付の修正予想を据え置き、売上高を前期比26.0%減の4,150百万円、営業利益を328百万円(前期は57百万円の損失)、経常利益を308百万円(同150百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益を238百万円(同1百万円の損失)と減収ながら大幅な損益改善により、過去最高益の更新を見込んでいる。
大幅な減収を見込んでいるのは、上期同様、海外SNS広告事業からの撤退によるものである。一方、良好な事業環境にある国内SNSマーケティング事業(同社単体)が好調に推移するとともに、「CREADITS®」も、まだ小規模ながら大きく伸びる見通しである。
利益面でも、販管費が前期と同水準で推移(先行費用を継続)するものの、利益率の高い国内SNSマーケティング事業や「CREADITS®」の伸長により大幅な損益改善(黒字化)を図る想定※となっている。
※国内SNSマーケティング事業における各種サービスや「CREADITS®」は、SaaS型のプラットフォームビジネスであるため、売上高の拡大に伴う追加的な費用の増加(変動費)が少なく、売上高が損益分岐点を超えると収益性が著しく高くなる収益構造となっている。
通期予想の達成のためには、下期の売上高1,954百万円、営業利益327百万円が必要となる。弊社では、成長加速に向けて、内部要因及び外部要因がともに追い風となっている中で、足元の受注残高が大きく積み上がっている国内SNSマーケティング事業が順調に拡大する可能性が高いことや、「CREADITS®」もグローバル規模での顧客獲得が進んでいることから、売上高予想の達成には懸念はないものとみている。
一方、利益予想については、将来に向けた積極投資を続けてきたここ数年の業績からすると、高いハードルのように見えるが、1)これまで損益の足を引っ張ってきた「CREADITS®」が新モデル効果(既存顧客の継続率向上や新規顧客の獲得等)により単月黒字化が視野に入ってきたこと、2)国内SNSマーケティング事業についても、本来利益率の高い事業※である上、SaaSによる顧客獲得(安定収益源の確保)により収益基盤の底上げが期待できること、3)ビジネスサイクルから下期偏重の傾向(特に、利益面)があることなどを勘案すると、必ずしも不可能な水準ではないと判断している。
※例えば、これまでの最高益となっている2013年12月期の業績(単体)は、営業利益率19.0%(営業利益324百万円)を記録している。
注目すべきは、いよいよ事業環境が整いつつあるなかで、2019年12月期以降の成長加速に向けた動きであり、市場ニーズの拡大がどのようなペースで進むのか、それをどのような形で同社の成長に取り込むのか、収益性の改善と先行費用のバランスをどのように取っていくのかなど、市場環境の変化や同社施策(戦略)の方向性とその進捗にあると捉えている。特に、これまで積極投資を行ってきた「CREADITS®」の本格稼働に向けた道筋は、マイナス要因を払拭するうえでも重要なポイントとなるだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
<HN>
2018年12月期の業績予想についてアライドアーキテクツ<6081>は、2018年5月15日付の修正予想を据え置き、売上高を前期比26.0%減の4,150百万円、営業利益を328百万円(前期は57百万円の損失)、経常利益を308百万円(同150百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益を238百万円(同1百万円の損失)と減収ながら大幅な損益改善により、過去最高益の更新を見込んでいる。
大幅な減収を見込んでいるのは、上期同様、海外SNS広告事業からの撤退によるものである。一方、良好な事業環境にある国内SNSマーケティング事業(同社単体)が好調に推移するとともに、「CREADITS®」も、まだ小規模ながら大きく伸びる見通しである。
利益面でも、販管費が前期と同水準で推移(先行費用を継続)するものの、利益率の高い国内SNSマーケティング事業や「CREADITS®」の伸長により大幅な損益改善(黒字化)を図る想定※となっている。
※国内SNSマーケティング事業における各種サービスや「CREADITS®」は、SaaS型のプラットフォームビジネスであるため、売上高の拡大に伴う追加的な費用の増加(変動費)が少なく、売上高が損益分岐点を超えると収益性が著しく高くなる収益構造となっている。
通期予想の達成のためには、下期の売上高1,954百万円、営業利益327百万円が必要となる。弊社では、成長加速に向けて、内部要因及び外部要因がともに追い風となっている中で、足元の受注残高が大きく積み上がっている国内SNSマーケティング事業が順調に拡大する可能性が高いことや、「CREADITS®」もグローバル規模での顧客獲得が進んでいることから、売上高予想の達成には懸念はないものとみている。
一方、利益予想については、将来に向けた積極投資を続けてきたここ数年の業績からすると、高いハードルのように見えるが、1)これまで損益の足を引っ張ってきた「CREADITS®」が新モデル効果(既存顧客の継続率向上や新規顧客の獲得等)により単月黒字化が視野に入ってきたこと、2)国内SNSマーケティング事業についても、本来利益率の高い事業※である上、SaaSによる顧客獲得(安定収益源の確保)により収益基盤の底上げが期待できること、3)ビジネスサイクルから下期偏重の傾向(特に、利益面)があることなどを勘案すると、必ずしも不可能な水準ではないと判断している。
※例えば、これまでの最高益となっている2013年12月期の業績(単体)は、営業利益率19.0%(営業利益324百万円)を記録している。
注目すべきは、いよいよ事業環境が整いつつあるなかで、2019年12月期以降の成長加速に向けた動きであり、市場ニーズの拡大がどのようなペースで進むのか、それをどのような形で同社の成長に取り込むのか、収益性の改善と先行費用のバランスをどのように取っていくのかなど、市場環境の変化や同社施策(戦略)の方向性とその進捗にあると捉えている。特に、これまで積極投資を行ってきた「CREADITS®」の本格稼働に向けた道筋は、マイナス要因を払拭するうえでも重要なポイントとなるだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
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