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最新投稿日時:2018/08/31 17:26 - 「今年もこの時期が到来!『8月末買い、12月末売り』について」(津田隆光)

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今年もこの時期が到来!『8月末買い、12月末売り』について

著者:津田隆光
投稿:2018/08/31 17:26

主要銘柄成績表

主要銘柄の成績表
この時期のアノマリー(※)として注目したいのが・・・『8月末買い、12月末売り』。

早速ですが、以下、過去10年(2008/8-2017/12)における主要銘柄(日経225、NYダウ、米ドル/円、豪ドル/円、NZドル/円、カナダドル/円)の成績表(プラスリターン:「〇」、マイナスリターン:「×」)をご覧ください。(※アノマリー:科学的に実証されている訳ではないものの、相場において比較的よく当たるとされるパターンや経験則のこと。)

上記表にある通り、『8月末買い、12月末売り』(=8月NYクローズ買い、12月NYクローズ売り)では、日経225・豪ドル/円、NZドル/円が「8勝2敗」※(勝率.800)となっており、NYダウに至っては「9勝1敗」(同.900)という成績になっています。(※プラスリターン:「勝ち」、マイナスリターン:「負け」)

そんな中、豪ドル/円の過去10年間の詳細パフォーマンスについて、以下ご覧ください。

豪ドル円年別パフォーマンス

豪ドル円の年別パフォーマンス
上図の注目ポイントは、豪ドル/円の過去10年間における『8月末買い、12月末売り』の年間平均値(AV)と10年間総獲得値幅(TTL)。前者数値が「+0.25円」、後者数値が「+2.54円」となっており、勝敗(8勝2敗)や勝率(.800)に比べると比較的少ない獲得値であると言えます。

その主要因は、2008年の当該期間における差引高低差が「-30.99円」となっていることに集約できるでしょう。

これは、2008年9月15日のリーマンブラザーズ社のチャプター11(連邦破産法11条)適用に端を発する、いわゆる『リーマン・ショック』が起こったタイミングと重なります。また、2011年には『スイスフラン・ショック』があったタイミング(2011年9月6日)でもあり、近年では「秋相場には魔物が棲む」とも言われていることには十分留意すべきでしょう。

「12月末」を“坂の上に浮かぶ一朶(いちだ)の白い雲”と想定する場合であっても、その途中である「9月」「10月」の“秋相場”には魔物が棲む可能性も当然考慮すべきであるため、『8月末買い、12月末売り』にはストップロスオーダー等の設定は必須条件で臨むべきと考えます。また、蛇足ながら『8月末』とは厳密に8月最終レートを規定している訳ではないため、9月前半までターゲット期間を広げてみるのも一案です。

特に、足もとでは米中貿易摩擦に絡む世界的な景気後退懸念や、トルコショックに端を発する新興国の金融メルトダウンの可能性、そして、かの『リーマン・ショック』から今年で10年目であるという「金融危機10年サイクル説」等を念頭に入れつつ、当該季節的アノマリーをお取引のご参考にしていただければ幸いです。
津田隆光
マネースクエア チーフマーケットアドバイザー
配信元: 達人の予想

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