◆“スク回避姿勢で下落も、持ち直す…
※ご注意:予想期間は6月27日と表示されていますが、本日(6月26日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
“リスク回避姿勢の残存(米中貿易戦争懸念)”は、2週間ぶりの109.40円割れへとドル円を誘いました。
しかしながら“日米欧金融当局の立ち位置の違い”が鮮明となる中、米10年国債利回りが崩れることはありませんでした(一時は2.89%に持ち直す場面も…)。
米新築住宅販売件数が“2017年11月以来の高水準(68.9万件)”を記録したことも、買い戻しを後押しした印象があります。
ダメを押したのがナヴァロ国家通商会議(NEC)委員長の「(米財務省報告書で)広範な投資制限を課す計画はない」発言であり、“110円ラインへワンタッチ”という水準まで一気に持ち直す場面も見られています。
◆本日も“思惑次第で揺れ動く(乱高下)”…?
「すぐに払拭する」といった類の話ではないだけに“方向感が定まりづらく”、本日も“思惑次第で揺れ動く(乱高下)”が想定されるところです。
“イメージは下方向”を考えれば、“より上値が重い”が基本といえるかもしれません。
◆ただ“リスク回避姿勢”が台頭しても…!?
しかし割れた見方を確認(把握)するまで「積極的なポジション形成は手控えられる」と考えるのが自然であり、「トレンドを伴う動意は期待薄」といわざるを得ません。
仮に“リスク回避姿勢”が台頭したとしても、以前のような「円買い一極集中」ではなく、現在は「円買い&ドル買い」というのが常です。
綱引きの格好となるドル円には、「必然的にブレーキがかかる」のは至って自然です。
どちらから(ドル売り/ドル買い)も入れるマーケット環境といえるかもしれませんが、“イメージは下方向”という割に“大きくは崩れない”といった動き方…。
少し流れに逆らう格好になりますが、やはり「下がったところはしっかり買い拾い」との見方を続けたいところです。
◆ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:110.379(ピボット2ndレジスタンス)
上値4:110.217(6/22高値、200日移動平均線、6/21~6/25の61.8%戻し)
上値3:110.132(日足・一目均衡表転換線)
上値2:110.031(6/25高値、6/21~6/25の50%戻し水準、ピボット1stレジスタンス、大台)
上値1:109.920(20日移動平均線)
前営業日終値:109.747
下値1:109.611(50日移動平均線、日足・一目均衡表基準線、6/25安値後の61.8%押し)
下値2:109.399(ピボット1stサポート)
下値3:109.314(6/11安値、6/25安値)
下値4:109.197(6/8安値、5/29~6/15の61.8%押し)
下値5:109.006(週足・一目均衡表基準線、大台、ピボット2ndサポート)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。
11:16 ドル円 抵抗・支持ライン追加