昨日より“下値拡大”余地あるが、やはり“大きく崩れる”は期待薄…!?
◆“ポジション調整(ドル売り)”目立つが、“ドル高基調”は継続…
※ご注意:予想期間は5月24日と表示されていますが、本日(5月23日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
やはり昨日は“ポジション調整(ドル売り)”が目立ちました。
東京タイム終盤に111.20円手前へと切り返す場面こそ見られましたが、概ね上値を押さえられ続けました。
一方で“ドル高基調”継続している印象があり、下値は支えられ続けています。
このため“値幅は限定的”であり、“111円ラインを挟んだ揺れ動き(膠着)”に昨日は終始しました。
◆“ポジション調整”という観点では「少々下落幅が足りない」…?
“底堅い”といってしまえばそれまでですが、“ポジション調整”という観点では「少々下落幅が足りない」といった印象があります。
“米朝首脳会談の行方”はきな臭く、“米中貿易戦争懸念”も蒸し返されつつあるからです。
もちろんそれを持って“リスク回避⇒円買い”に傾斜するとは思いませんが、「もう一段しゃがむ必要あり」と見るのが自然です。
◆ただ「リスク回避(大きく崩れる)は期待薄」…!?
こうした中、本日はFOMC議事録(5/1-2分)が公表されます。
“6月利上げ”に関しては「ほぼ100%」の確率で織り込まれていますが、“年内利上げ回数”に関しては「まだ割れている(大勢は3or4回、ただし一部には1回との見方も…)」だけに、揺れ動く可能性が指摘されるところです。
仮に“ハト派(もしくは思ったほどタカ派ではない)”ともなれば、前記“ポジション調整”と相俟って“下値を拡大する可能性”には注意する必要がありそうです。
もっとも昨日も記したように、“米10年国債利回りの高止まり”は変わっていませんので、「ドル買い基調に変化なし」と見るのが自然です。
つまり現在は、あくまで「ポジション調整の一環」であり、「リスク回避(大きく崩れる)は期待薄」と考えます。
“200日移動平均線(本日は110.195円)”がメドとして囁かれていますが、それより先に“5/4~5/21の38.2%押し(110.345円)”が到来します。
「欲張ることのないように」しながら、しかし「しっかりと買い拾って」いきたいところです。
◆ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:111.690(1/12高値)
上値4:111.481(1/18高値、ピボットハイブレイクアウト)
上値3:111.393(5/21高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:111.183(5/22高値、ピボット1stレジスタンス)
上値1:111.000(大台)
前営業日終値:110.897
下値1:110.797(5/22安値、ピボット1stサポート)
下値2:110.610(5/18安値、ピボット2ndサポート)
下値3:110.345(5/4~5/21の38.2%押し、50週移動平均線、ピボットローブレイクアウト)
下値4:110.195(200日移動平均線)
下値5:110.021(5/4~5/21の50%押し、大台)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。
11:49 ドル円 抵抗・支持ライン追加
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