まだまだ、海外の混乱は収まりそうもありませんが、国内の株式市場にはだいぶ変化が出てきました。インデックスを見ている読者の中には全く実感のない人も多いと思いますが、業績で株価は大きく明暗が出ていまして、内需、ディフェンシブ、消費関連の一部の銘柄は極めて強い動きになっています。
先般当コラムで紹介した三菱食品(7451)などは年初来の高値を更新しています。
参照:https://money.minkabu.jp/51819
また、先般食品スーパーを何銘柄かご紹介しましたが、やはり新高値更新銘柄が出ています。
参照:https://money.minkabu.jp/52116
また、9月半ば紹介後、いったんは下がりましたが、推奨時点から二ケタ以上の上昇となっているのがアリアケジャパン(2815)です。
参照:https://money.minkabu.jp/51915
もちろん、内需、ディフェンシブ、消費でも優勝劣敗が鮮明で、不調組は見向きもされません。
今回はそんな中からニトリホールディングス(9843)を紹介します。
同社は依然安物の家具店のイメージでとらえられていますが、実態はすでに高品質商品を従来品の2分の1、3分の1で提供する企業に変わっています。
同社では新商品を開発すると、すべての家具で品質検査を徹底的に行います。品質検査で問題なしとなる製品は10%にすぎません。それらはそのまま店頭に出ます。しかし、10%は手の施しようがなく没になります。残りの80%は工場に戻して、問題点を解決して、再び品質検査を行います。
ここまでして、大半の商品の検査を行っている家具屋は日本にはいないと言っていいでしょう。とはいうものの同社も品質検査を本格化して5年ほどですので、これまでの製品の中には耐久性の低い製品もあったかもしれません。しかし、現在は様変わりしています。
同社では今年になって、銀座に出店し始めました。かつて、ユニクロは安物の店でしたが、銀座出店でブランド価値が格段に高まり、品質が評価される店に変わりました。ニトリはそのユニクロの跡地に出店し、まさに価格から価格+品質のニトリと認識される会社に変わりつつあります。
なお、より詳細はこちらのレポートをご覧ください。
http://cherry100.mods.jp/ra/s/897