家庭用ロボットに関する考察と空想

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最新投稿日時:2014/09/02 11:18 - 「家庭用ロボットに関する考察と空想」(みんかぶ株式コラム)

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家庭用ロボットに関する考察と空想

著者:舞妓さん
投稿:2014/09/02 11:18

【要約】
□ソフトバンクは人型ロボット『pepper』を発表。感情を理解し価格は20万円を下回る
□10年以上前に発売されたソニーのペットロボット『AIBO』は累計15万台以上を販売
□家庭用掃除ロボット『Roomba』は人気。手頃な値段になれば普及する事例に
□きっかけがあれば家庭用ロボットの普及は速く進むかも。恩恵を受ける企業に注目

【ソフトバンクは人型ロボット『pepper』を発表。感情を理解し価格は20万円を下回る】
本年6月5日、ソフトバンクは人型ロボット『pepper』を発表しました。会社発表によれば、『pepper』は人の感情を理解し、価格は20万円を下回るそうです。

内容が唐突なため、「なぜ通信会社が人型ロボット?」と思われる方が多いと思われます。しかし、ソフトバンクは営利企業であり、社長である孫正義氏は常に世間の常識を覆してきた人物であることを考えれば、この発表の裏側にある意図を読み解くことは、それなりの意味があるように思われます。

本稿では、過去の事例を踏まえ、ビジネスとしての家庭用ロボットについて考えてみたいと思います。

【10年以上前に発売されたソニーのペットロボット『AIBO』は累計15万台以上を販売】
家庭用ロボットの存在は、決して真新しいものではありません。遡ること10年以上前、1999年にソニーはペットロボット『AIBO』を発売しました。犬の形を模した『AIBO』の発売当初の価格は25万円と高価であったにも拘らず、約7年で15万台以上販売されました。

『AIBO』に比べると、『pepper』は20万円程度と安価で、かつ自然言語で会話が出来ます。この価格差と能力の違いを考慮すると、『pepper』にも一定の商機があると考えられます。

【家庭用掃除ロボット『Roomba』は人気。手頃な値段になれば普及する事例に】
米iRobotが発売している家庭用掃除ロボット『Roomba』も家庭用ロボットの一つです。2002年に発売されて以来、現在では多くの国々で販売されています。『Roomba』の値段は普及価格帯で6万円程度と通常の掃除機に比べると割高なものの、販売台数は毎年増え続けています。

また、iRobotの開示情報によると、好調な『Roomba』の販売により、同社は平均的な家電メーカーよりも十分に高い利益率を享受しています。

『Roomba』の成功は、手頃な値段になれば家庭用ロボットは普及し、かつメーカーも十分な利益率を得られる事例として参考になると思われます。

【きっかけがあれば家庭用ロボットの普及は速く進むかも。恩恵を受ける企業に注目】
『AIBO』と『Roomba』の事例から、ビジネスとしての家庭用ロボットの成功の可能性は多少なりともあると理解できます。

もちろん「人間がロボットと暮らす日常」まで至るには相応の時間がかかると思われます。しかし、人間と機械が心を通わせるという点では、2者の距離は年々縮まっている様に見えます。具体的には、既に我々は何かがあるとすぐにインターネットを利用することが習慣化している点が挙げられます。特に悩みや問題があったとき、親しい周囲の人を心配させたくない、もしくは知られたくないという理由から、敢えて匿名性の保障されたインターネットに解を求めるという経験をされた方は多いのではないでしょうか。

以前は高価だったPCや携帯電話やスマートフォンも、価格の低下と機能の充実により、我々の日常生活に欠かせないものとなりました。同じように考えると、ロボットの普及は、きっかけがあれば意外と速く進むのかもしれません。「人型ロボットはSF世界の絵空事」と否定的になるよりも、仮にロボットが普及した場合に恩恵を受ける企業を探すほうが、発展的であり、何より面白いと考えます。

※当コラムに掲載された企業は、あくまでも当コラムの内容の理解を深めて頂くためのご参考として掲載したものであり、個別企業を推奨しているものではありません。
※当コラムは執筆者の見解が含まれている場合があり、スパークス・アセット・マネジメント株式会社の見解と異なることがあります。

配信元: みんかぶ株式コラム

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