昨日のドル/円は再び107円台前半へと持ち直した。西側諸国によるシリア攻撃について、トランプ米大統領が「すぐかもしれないし、全くそうでないかもしれない」とツイートした事で過度な警戒感が和らいだ。もっとも、トランプ大統領はその後、シリアに関して「かなり早く」決定を下す見込みとも述べており、市場の楽観的な受け止め方にはやや違和感もある。昨日の市場の動きは、一昨日のリスクオフモードの巻き戻しに過ぎなかったと見るのが妥当だろう。この週末にシリア攻撃が行われる可能性も排除できない事を考えれば、ドル/円がこのまま上値を伸ばす展開は想定しにくい。目先の上値抵抗である107.50円を突破する事はあっても、108円台には届かない公算が大きいだろう。一方、シリア情勢に大きな変化がなければ106.50円前後は引き続き下値支持として機能しそうだ。
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