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最新投稿日時:2018/03/07 10:55 - 「買い上がるのは“材料不足”、売り下がるのも“材料不足”」(武市佳史)

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買い上がるのは“材料不足”、売り下がるのも“材料不足”

著者:武市佳史
投稿:2018/03/07 10:55

◆二度にわたって上値を伸ばすも、次第に“上値の重さ”が目立つ展開に

※ご注意:予想期間は3月8日と表示されていますが、本日(3月7日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


“株安の連鎖”が止まり、“北朝鮮絡み”の進展したことは、“リスク回避の巻き戻し”を後押ししました。
買い戻しが目立つドル円は、二度(東京タイム中盤/欧州タイム中盤)にわたって106円半ばへと上値を伸ばしました。

しかし懸念していた“2/27~3/2の50%戻し(106.465円)”を越え切ることができず、次第に“上値の重さ”が目立つようになりました。
そして本日の東京タイムに移行した直後、「コーンNEC(国家経済会議)委員長辞任」との報で再び105円半ばへと押し戻されるに至っています。

◆現在のリスク回避フローは“円買い⇒ドル買い”

コーン氏辞任の直接的な要因は「米保護主義を巡る見解の不一致」とされているだけに、“貿易戦争懸念⇒リスク回避⇒円買い”は至って自然な流れといえます。
しかし以前のような“円一極集中”ではなく、現在のリスク回避フローは“分散傾向”を示しています。
これは日銀を除いて“緩和縮小”に動いている中、“円一極集中”へのリスクを考えているからかもしれません。
いずれにしても現在のリスク回避フローは“円買い⇒ドル買い”となっていることを考えると、「イメージは下方向」ではあるものの、おいそれと「下値を窺いにかかる」というのもしづらいところです。

◆主要イベントを週後半に控え、“仕掛け的な動き”も手控えられる…?

以前も記したように、“107.00円”と共に“105.50円”にはかなりのオプションが観測されています。
このため“ガンマトレード(オプションに設定した方向等とは逆の取引、収斂圧力がかかりやすい)”が行われる可能性は高く、そして主要イベントを週後半に控える状況では“仕掛け的な動き”も手控えられる可能性は低くありません。
今朝方の急落にしても、想定していた“あくまで巻き戻し(自律反発)”の一環だと考えれば、そう悲観する必要もありません。

106円台をさらに買い上げるには“材料不足”でしたが、105円割れへと売り込むのも“材料不足”と考えたいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:107.208(3/1高値、2/2~3/2の38.2%戻し)
上値4:107.000(大台、20日移動平均線、ピボットハイブレイクアウト)
上値3:106.752(2/27~3/2の61.8%戻し、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:106.466(3/6高値、2/27~3/2の50%戻し水準、日足・一目均衡表転換線、ピボット1stレジスタンス)
上値1:106.253(3/6NYタイム高値後の戻り高値)
前営業日終値:106.116
下値1:105.849(3/6安値、3/2~3/6の50%押し、ピボット1stサポート)
下値2:105.715(3/2~3/6の61.8%押し)
下値3:105.527(ピボット2ndサポート)
下値4:105.349(3/5安値)
下値5:105.250(3/2安値、ピボットローブレイクアウト)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。

12:02 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想

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