再び「イメージは下方向」も、「大きくは崩れない」は継続…!?
◆ドル買い優勢も、それを上回る円買いが…
※ご注意:予想期間は3月2日と表示されていますが、本日(3月1日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
“ドル買い優勢”は続いたものの、昨日は“それを上回る円買い”が重く圧し掛かりました。
“日銀国債買入オペ減額(25年超を800億円⇒700億円)”は「超長期金利の上昇容認」との思惑につながり、円買いを促しました。
世界的な株価下落も逆風として機能し、さらに月末要因として“まとまった規模の円買い”も入りました。
ロンドン・フィキシングには、106.570円まで再び押し下げられています。
◆ただし“リスク回避”に傾斜しているわけではない
ただし“リスク回避”に傾斜しているわけではなく、ユーロドル下落を見るまでもなく“ドル買い圧力”も依然として健在です。
このため「ドル買い VS 円買い」の構図となっているドル円は動きが鈍く、一方向へと大きく傾く地合いとはいえません。
◆再び「イメージは下方向」も…!?
オーダー状況を見ると、本日は“106.50-40円”に厚めのドル買いオーダーが散見されています。
株安が連鎖していますので「同ライン割れをトライ」といった可能性もゼロではありませんが、しかし昨日下落の原動力である“月末要因の円買い”は剥落すると見られます。
さらに米・英・欧で製造業PMI、さらにFRBが重要視するPCEコア・デフレータも予定されるスケジュール感の中、“それらを前に下攻め”というのはちょっと想定しづらいところです。
「イメージは下方向」へと再び傾斜しやすくなっているようにも見えますが、引き続き「大きくは崩れない」とみてマーケットに対峙したいところです。
◆ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:107.680(2/27高値)
上値4:107.526(2/28高値)
上値3:107.256(2/27~2/28の61.8%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値2:107.125(2/27~2/28の50%戻し)
上値1:106.994(2/27~2/28の38.2%戻し、日足・一目均衡表転換線、大台)
前営業日終値:106.691
下値1:106.570(2/28安値)
下値2:106.375(2/26安値し、ピボット1stサポート)
下値3:106.095(2/19安値、大台)
下値4:105.973(ピボット2ndサポート)
下値5:105.550(2/16安値)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。
11:56 ドル円 抵抗・支持ライン追加
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