PBR1倍割れ銘柄
この会社は半導体製造装置、EV(電気自動車)用接点部品、超合金製ダイカッターなど今後のマーケット拡大が期待できる事業を手掛けている。中でも主力の超合金製ダイカッターは、高齢化社会による紙おむつ需要の高まりが追い風になる可能性がある。生産で使う超合金製ダイカッターを製造しているのは、上場会社では日本タングステンと三菱マテリアルのみと考えられ、鉄製のダイカッターと比べて寿命が圧倒的に長いとされる。研磨のため生産ラインを止めずとも良いという利点は生産性の向上につながる可能性が高い。今後も買い替えによる業績の伸びが期待できるのではないか。さらに、中国の国策に後押しされるEV関連製品も下期において、伸びてくると推測する。
中間決算の利益進捗率は82%であり、通期予想の上方修正も想定できるのではないか。HDD基板の需要に懸念は残るものの、PBR0.8倍台の現株価水準は進捗率を考慮するとおもしろいだろう。