利上げはすでに織り込み済み
過去、市場の洗礼を受けることが無かったFRB議長はいません。イエレン議長としては有終の美を飾るべく、従前のスタンスを維持。タカ・ハトどちらにもブレない会見内容となると見ています。
市場関係者の間には今回の利上げはすでに織り込み済みとなっており、FOMC云々で相場が大きく動くことはないのでは?との見方もありますが、「ドット・チャート」で来年の利上げ回数によっては振幅するのでは?というのが私のシナリオです。
さて、昨晩発表された生産者物価指数の総合指数が年率3.1%と5年11ヶ月ぶりの高水準となったことで、今晩発表される消費者物価コア指数にも期待する声が高まっているようです。こちらはFRBが目標に掲げる2%を下回っているだけに、昨日のような強い数字が発表されるようだと、FOMC前に相場が大きく動くことになり(その場合は、FOMCの結果についてはそれほど反応を示さないことになるかもしれません)、ドル/円114円台で東京市場に戻ってくる可能性があるかもしれません。
仮に上記のようなシナリオ通りとなれば、年末まではこじっかりとして動きになると見ております。とは言え、115円アッパーでは本邦輸出勢による円転玉が持ち込まれるものと思います。
発表後につきましては、短い時間軸で対応されることも一考ではないかと考えます。