米政治動向が焦点に
それでも、ドル/円が上値抵抗となりつつある114円台前半を抜けきれないのは、トランプ政権の税制改革法案に共和党上院議員の3人が反対の模様と報じられた影響もあるのだろう。与党・共和党から3人の造反者が出れば、上院で過半数の支持を取り付けるのは困難になる。なお、ムニューシン米財務長官は「もし減税が実現しなければ、これまでの(株価上昇の)巻き戻しが起きるだろう」との見解を示している。ドル/円相場は当面、FRB議長人事と税制改革法案という米政治の動向を睨んだ神経質な展開が見込まれる。