【確かな実績が生むトップブランドへの道】
競争力の源泉となっている技術は加工精度や生産性の高さが要求される自動車産業向けを中心に高い評価を受けており、これまでの実績の中で米国の電気自動車(EV)メーカーのテスラモーターズからも案件を受注するなど、優位性はますます高まるばかりです。
【調整後の株価回復局面から上値を試す展開へ】
2月14日に発表された3Q決算では前期比で減益着地となったことによる市場の失望売りを受けたが、今週に入ってほぼ全戻しを達成。一目均衡表でも三役好転が表れ、日足・週足ともに強含むことを示唆しています。
また、同社の主力サーボプレスは今後の自動車産業を筆頭に、新たな成形可能性の追求、生産性の向上、加工コスト削減や省エネの実現等、21世紀を代表する加工技術となる可能性を秘めています。なぜなら、自動車だけでなく、家電・電子部品などにおける価格の安定と品質の安定は大量生産によってもたらされますし、この過程で不可欠となるのがプレス加工と言われています。
このような高い成形可能性、生産性、及びコスト削減余地の多いサーボプレスは今後その汎用性の高さからも徐々に新興国での引き合いが強まることが期待されます。依然として、人件費が安価な国々ではまだ本格的な普及には至っておらず、同社はその先駆けを担う存在です。
【為替の円安基調が追い風となれば一段高へ】
今上期は為替の円高が逆風となって海外売上高が減少したことに加え、主力の自動車向け事業も日本やアジアでの減益が響いて大きく落ち込みました。しかし、足元ではすでに改善傾向を示しており、事業環境は上向いています。米国金利上昇を背景とするドル高進行によって同社業績には追い風が吹き、株価は再び高値奪回へ向かってスタートを切っています。
今後の自動車産業においては「自動運転車」の2017年スタートが既定路線となっており、トヨタや日産、外国メーカーでもグーグル、アウディ、テスラなどが販売予定となっています。これらの新需要とともに同社には“ビッグ・チェンジ”で飛躍する機会が到来しています。
アイダエンジニアリング(6118) [東証1部]
業種:機械
単元株数:100株
PER:16.95倍
PBR:1.01倍