3月15日には気を付けろ!
次週14-15日に開催される米FOMCにおいて、利上げは「既定路線」、ないしは「ダン・ディール(done deal)」とマーケット参加者に捉えられており、9日時点のCMEグループ・FedWatch Toolでも利上げ確率は90.8%となっています。
そうなると、マーケットでは14-15日の米FOMCにおいて「利上げを実施しないリスク」が台頭し、仮にその場合は“ブラックスワン・イベント”※となり得ます。(※事前に殆ど予想できず、起きた時の衝撃度が大きい事象のこと)
マーケットの注目点は、「利上げ」から「利上げペース」に移ってきており、また、会合後に開かれるイエレンFRB議長会見において、FRBのバランスシート(B/S)縮小に向けた言質が取れるのか否かが新たな焦点となりそうです。
さて、以下、足もとでの注目イベントスケジュール(抜粋)についてご確認ください。
10日(金) 米2月雇用統計
14日(火) 米独首脳会談
15日(水) 米FOMC/イエレンFRB議長会見
オランダ総選挙
米デットシーリング(債務上限問題)期限
米予算教書発表
上記より、15日(水)[日本時間では多くは16日]に多くのイベントが集中する『重要日』となっていることから、特に来週半ばにかけてはチョッピーな相場展開に十二分には警戒すべきと考えます。
3月相場では、いつもの月以上に「日柄」を重視した上で、特に来週にかけてはシェイクスピアによって書かれた『ジュリアス・シーザー』における有名な台詞である「3月15日には気を付けろ!」(“Beware the ides of March”)を心に留めておいた方がいいのかもしれません。