もともと買われすぎ? ソフトバンクグループ ヤフーへの影響は?
アスクルでは全国に7か所ある物量倉庫から火災発生の埼玉倉庫分を振り替える予定とのことですが、この対応で影響をうける埼玉、山梨、長野、群馬、栃木では商品を届ける日数が1~2日遅れるようです。
さて、知名度も高く、人気の同社ですが、今回の火災によって業績、ひいては株価への影響はどの程度出るのでしょうか。ホルダーには心配なことでしょう。また、この機会に新規投資する場合も買値めどが気になるところです。
会社が2016年7月5日 に発表した2017年5月予想では
売上 3,480億円
営業利益 95 億円
経常利益55 億円
一株純利益108.1円
予定配当36.0円となっていました。
2月17日終値は3,320円、予想PERベースで30.7倍に買われていたので、火災を機に割高是正が進む可能性がありそうです。
仮に一株純利益が(108.1円÷7)×6=92円~100円前後に減少した場合(実際は埼玉物流センターの通期利益全滅は考えにくいのですが)、
PER20倍なら2000円メド。
25倍なら2500円メドとなります。
●会社四季報による比較会社
7984 コクヨ 予想PER15.7倍
3064 monotaro予想PER 51倍
7476 アズワン予想PER 25倍
となっていますので単純比較で
15.7倍なら1570円
51倍なら5100円
25倍なら2500円
平均30倍として3000円
などがメド価格として出てきます。
するととりあえずの下値メドは3000円前後。
中長期の影響を考えて、2500円あたりでも買える可能性あり、と見ておくといいのではないでしょうか。
今週は週前半に3000円を割り込む場面があれば一時的な急反発があり得ると思います。買戻し需要やリバウンド狙いなどで週のどこかで、意外に持ち直す場面も可能性として考慮しておきたいですね。
しかし、全般的には株価押し下げ要因です。保険などのリスクヘッジができていたとしても移動の多いシーズンに業績面で痛手には違いありませんし、物流センター再調達までには資金と時間がかかります。よって中期的には2000円台を見る可能性はあり得ます。
また、筆頭大株主のヤフーやグループのソフトバンクにも何らかの影響が及ばないか、よく関連ニュースを調べたいですね。