エイトレッドなどクラウド関連の上昇目立つ、アマゾンＶＳマイクロソフトの構図鮮明で関連銘柄の株価刺激◇

　エイトレッド<3969.T>が前日比５．５％超の上昇をみせたほか、チェンジ<3962.T>が４連騰、クラウドワークス<3900.T>、エムケイシステム<3910.T>、リアルワールド<3691.T>、ＩＴｂｏｏｋ<3742.T>、ホットリンク<3680.T>、日本サード・パーティ<2488.T>、セラク<6199.T>などクラウド分野に経営資源を注ぐ企業が大きく動意づいている。

　あらゆるものをオンライン化するＩｏＴ時代の到来や、ビッグデータの本格普及はクラウド市場の成長に直結する。システムを更新してもあっという間に陳腐化してしまうリスクを回避するために企業のクラウド活用が急速に促進されている。米国では同分野に積極的に経営資源を投入するアマゾンやマイクロソフトを筆頭に市場が急拡大の傾向を強めている。直近では、マイクロソフトは保有する知的財産を使い訴訟を起こして稼ぐ「パテント・トロール」からクラウドサービスの顧客を守るサービスを開始することが報じられるなど、同分野での主導権争いが先鋭化してきた。パテント・トロールの問題は日本でも対岸の火事とはいえない。近い将来のクラウドビジネスの活発化を見込んで、東京市場でもクラウド関連企業の株価が強く刺激される格好となっている。

（注）タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）